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NAGAREYAMA F.C.が敗れる。矢印を自分たちに向けて…もっと、強くなれる。

声は出せずともその姿で背中を押してくれた皆様に感謝!

2024年7月21日(日)、千葉県社会人サッカーリーグ1部 前期リーグの第10節が開催されました。

第10節のお相手は、Narita unitedさん。「成田市からJリーグへ」を目標に掲げ、2017年に創立されたクラブです。前身チームで2015年に3部リーグ優勝、2018年に2部リーグ優勝で1部昇格し、その後はずっと1部リーグで戦っており、昨年2023年は1部リーグで8位。
今シーズンはここまで8戦して1勝2分5敗と苦しんでいますが、8試合のうちほぼ全ての試合で得点を決めている、攻撃力のあるチーム。
今シーズンは失点が多くなかなか勝ち点につながらない試合が続いていますが、第2節ではHCSフットボールクラブさんと引き分ける等、紛れもなく地力のあるチームです!

試合にあたっての詳細はいつものフリーペーパーをご参照下さい!

この日の会場は、久しぶりの姉崎公園サッカー場。4月の社会人リーグカップ予選でMATSUDO CITY FCさんと試合を行った会場ですね。
昼間は35度を超える猛暑日でしたが、夕方になると暑さはやわらぎ。適度に風もあったので、悪くないコンディションでの試合となりました。
この会場は人工芝ではなく天然芝なのですが、朝から県リーグの試合が何試合も行われたにも関わらず、芝がひどく痛んでいることもなく。
ホント、相変わらず素晴らしいピッチです!羨ましい!

この日は19時キックオフでしたが、直前まで前の試合が終わらず。選手は空いているスペースでアップを済ませ、前の試合の終了後にすぐに入れ替わりでキックオフ。ダンマクをはる等の準備をする時間はほとんどなく、バタバタな中でのキックオフとなりました。

市原の中でも遠い場所にある姉崎公園サッカー場。しかもキックオフは19時。試合終了後に流山に帰り着く時間はどう頑張っても22時過ぎになる…という厳しいアウェイ戦(そもそもホームでの試合も市原開催ばかりですが)にも関わらず、この日も多くの方が現地に応援に来てくれていました!
さすがにお子様の姿は少なかったですが、パートナー企業の関係者様、選手のご家族、そして我々のような「もはや生活の一部になっている」いつものメンバー。毎度毎度、本当にありがたいです!
鳴り物も声出し応援もNGな会場だけに、ここに来てくれる、姿が見えること自体が、きっと選手の力になったと思います。
特にパートナー企業の関係者様!この日は自分も久しぶりに現地に試合を観に来ることが出来たというパートナー企業様とご一緒できたのですが、企業としてチームを支えてくれて、さらにチームを好きになって現地まで観に来てくれるとか…ホント、ありがたすぎて泣けてきます。

中央の方のエリアにはもっと大勢の方が観に来てくれていました!

前節躍動した#6山室 伊ノ介選手が右サイドバックで出場!

今節のNAGAREYAMA F.C.のスカッドはこちら。

千葉県社会人サッカーリーグ1部 前期リーグ 第10節

GKは#1板橋 柊哉選手。
DFは右から#6山室 伊ノ介選手、#9橋本 真吾選手、#5長坂 拓紀選手、#16延山 光聖選手。
MFは右から#26三好 崇斗選手、#24栢野 史也選手、#23長野 峻己選手。
FWは右から#15板垣 敢大選手、#13板倉 航希選手、#10寺内 大登選手。

前節からは#7砂田 琢己選手が外れ、#6山室 伊ノ介選手がIN。
MFの低い位置…アンカーは#24栢野 史也選手が務め、前節は右のDF…サイドバックだった三好選手がMFに。空いた右サイドバックには山室選手が入りました。
山室選手は前節、途中交代で右サイドバックに入って良いプレーを見せてくれていたので、早速のチャンスですね!

この日のベンチは#8小野田 大樹選手、#14高木 一希選手、#17今山 育巳選手が入りました。

この日のベンチは3人だけ…相手も2人?しかいなかったのでお互い様でしたが…

考えすぎて噛み合わず攻めあぐねた90分…終了間際の失点で敗北

コンパクトな守備からカウンターを狙うNarita unitedさんと、ボールを保持しながらサイドからの侵入を図るNAGAREYAMA F.C.。試合は大枠はこんな構図で進みます。

序盤は、NAGAREYAMA F.C.が優勢。
パスをつなぎながら、サイドの深い位置に侵入してクロスを上げるシーンが何度も見られました。
なかなかクロスまで持っていくことが出来なかった第8節 FC大網さんとの試合に比べると、しっかりとクロスを上げ切るところまでは運べていて。内容的にはしっかり改善されているように感じました。
前半35分には、コーナーキックが流れたところからサイドを突破してシュート。相手GKがセーブしてこぼれたところを詰めますが、惜しくも枠の外。

飲水タイムを挟んで、前半の終盤からはNarita unitedさんが守り方をシフト。むやみに追うのではなく、4-5-1のような形でブロックを敷き中盤の5枚は中央に集中。中央をコンパクトにし、中央に入ってきたボール、あるいはサイドにいるFWに入ったボールに対して複数人で囲んで奪う守り方に変化しました。
NAGAREYAMA F.C.はサイドバックが低い位置で自由にボールを持てるのでボール保持の時間は長くなりましたが、そこからの崩しに苦慮。
Narita unitedさんのカウンターを受ける場面も増えてきました。
それでも前半42分には相手GKのフィードミスから#10寺内 大登選手がクロスを上げ、中央で#13板倉 航希選手がヘディングで合わせるも、シュートは枠の外へ。
結局、前半は両チーム得点できず、0-0のスコアレスで後半へ。

後半も同じ構図で進む中、試合が動いたのはセットプレーからでした。
後半8分、高い位置で与えたフリーキック。高さの優位を活かされ、クロスを頭で合わされて失点してしまいます。
固く守りながら少ないチャンスをしっかり決めきったNarita unitedさん。NAGAREYAMA F.C.としてはこれで難しくなるか…と思いましたがその直後。
後半12分、#24栢野 史也選手の大きな展開から左サイドの高い位置にあがった#16延山 光聖選手が#13板倉 航希選手へパスを入れ、板倉選手はシュート。こぼれたところを#26三好 崇斗選手が押し込み、NAGAREYAMA F.C.がすぐさま同点に追いつきます。

お互いに点を獲りあい、試合もテンポアップするか…と思いきや、試合の流れは変わらず。お互いのやり方に慣れてきたこと、お互いに疲労が出てきたこともあり、試合は膠着状況に。前半の序盤のように思うようにクロスも入れられなくなり、何度かシュートまでは持ち込むものの、決定機を作ることが出来ませんでした。
そして試合の最終盤。後半44分、高い位置でボールを奪われるとサイド深くまで侵入を許し、クロスから中央に飛び込んだ選手に合わされて、失点。
果敢に前からボールを奪いに行ったが奪いきれず、スペースを作ってしまったこと。カバーに入る選手がいなかったこと。相手選手についていくかマークを受け渡すか迷いが生じて一瞬対応が遅れたこと。そういったちょっとしたズレからの失点でした。
結局、この失点が決勝点となり、NAGAREYAMA F.C.が1-2で敗れました。


考えすぎてテンポが上がらず?「思考」と「行動」のバランス

お互いに決定的なシーンは多くなく。むしろ、決定機の数だけで言えばおそらくNAGAREYAMA F.C.の方が多く作れていたとは思いますが、そこを決めきることができなかったNAGAREYAMA F.C.と、決めきったNarita unitedさん。その違いが試合結果にあらわれた試合でした。

現状の上位グループを相手にした5試合で4勝1敗の勝ち点12と、大切に積み重ねてきただけに、下位グループ相手に勝ち点を落としたくない…そう思うのはある意味当然だと思いますが、そう簡単なものではないですね。
実際、Narita unitedさんは非常に洗練されていて。攻撃は長身のFWの選手に当ててサイドの裏のスペースを足の速いサイドのFWが突くというシンプルなパターンが多かったですが、そこに迷いが無く早い。奪ってからボールを前線に届けるパスのテンポも非常に良く、ワンタッチツータッチでどんどんボールが動く。NAGAREYAMA F.C.のDF陣の頑張りもあって決定的なシーンを作られることはほとんどありませんでしたですが、球際も厳しく当たれるチームでしたし「何で下位にいるの?」というのが率直な感想でした。
順位表…あてにならない!!

NAGAREYAMA F.C.としては、次の課題が見つかったと言えるかもしれないですね。序盤こそ、過去の反省から修正してクロスを上げるところまで持ち込めていて成長を感じましたが、その後にサイドを捨てて中央を固める守り方にシフトされてからは、ペースダウン。この守り方は、奇しくも同じこの会場で行った社会人リーグカップの時のMATSUDO CITY FCさんと同じですよね。この構図を打開する引き出しを、まだ身につけられていなかったんだなぁ、という感想でした。
選手はみんな、必死で打開策を考えて頭を使ってプレーしてくれていたのだと思います。ただ、その打開策が、チームとして一つの絵になっていたか。ボールを持ってからパスを出す相手を探すシーンも多かったので、各個人の描く打開策が、ちょっとずつかみ合っていなかったのではないか、という印象でした。たからこそ、プレーのテンポが上がらなかったのかも知れない。
1部リーグのレベルになると、試合中に相手も柔軟に攻め方、守り方を変えてくる。その変化に対応して自分たちも流動的に変化させていけるか。その変化を、チームで共有できるか。
選手、監督含めて、もっともっといろいろな経験を積んで、どんどん引き出しを増やしていきましょう!!


矢印は自分たちに向けて…みんなで『限界突破』!!

試合終了後、こういう時こそ、次の試合に向けて背中を押したい、想いを届けたい…それだけに、声出しがNGだったことが一番しんどかったです。
試合中は、そんな中でも何とか選手に想いを届けたいと、サポーター仲間が頭をひねってくれて。普段のチャントに合わせて(一人がチャントを口ずさんでそれに合わせて)手拍子を送る。良いプレーをした選手の背番号の数だけ拍子を合わせて拍手する、等々、上手くいくいかないはありましたが、色々工夫はしていました。

自分にももっと、何かやれることがあったのではないか。
選手の背中を押すために、もっと何かできなかったか?
選手の背中を押す人をもっと増やすために、もっと何かできなかったか?
個人的には、反省ばかりの試合でした。

今シーズンのNAGAREYAMA F.C.のスローガン『限界突破』。
これは、選手だけに求められるものではなくて。監督、クラブスタッフだけでなく、自分のようなサポーターにも求められていると(勝手に)思っています。
シーズンはまだまだこれから。前期リーグだって終わっていない。
この試合の敗戦も、選手たちはしっかり矢印を自分たちに向けて、個人の、チームとしての成長につなげてくれるはず。
だったら、自分だってもっと成長していかないと!
もっともっと自分に出来ることを探して『限界突破』していきます!!

次の試合は、7月28日(日)、千葉教員サッカークラブさんとの試合です。
会場は、市原市にある市津運動広場。
キックオフがお昼の12時15分と、久しぶりのデイゲーム。晴天ならば炎天下での試合。そしてお相手の千葉教員サッカークラブさんは、出遅れて順位表上こそ下位グループにいますが、非常に強い相手。
激戦必至です!面白い試合になりますので、熱中症対策を十分にしたうえで、ぜひみんなで、選手の背中を後押ししましょう!

今週は以上になります。最後までお読み頂き、ありがとうございます!

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