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NAGAREYAMA F.C.の初めての黒星。悔しさをエネルギーに、もっと高みへ。

雨の中での一戦、水たまりの出来ない素晴らしいピッチに感謝!

2024年6月23日(日)、千葉県社会人サッカーリーグ1部 前期リーグの第6節が開催されました。

NAGAREYAMA F.C.の第6節のお相手は、HSCフットボールクラブさん。市川市に本社を構える株式会社ハイパーサイクルシステムズさんのサッカー部で、2020年に創部。1部リーグに昇格した2022年には昇格初年度で1部リーグを制したこともある強豪クラブ。
流通経済大学さんと提携してチーム作りをしており、流通経済大学出身の選手がたくさん。よくよく見ると同大学のジャージを着ている選手・スタッフがいたりして面白かったです(笑)

この試合にあたっての状況などはいつものマッチデイプログラム的なフリーペーパーにまとめていますので、よろしければこちらもご覧下さい!

この日の天候は、あいにくの雨。心配された風はさほど強くは無かったのですが、非常に湿度が高く、蒸し暑いコンディションでした。
それでも、この日の会場であるVONDSグリーンパークのピッチは水たまりが出来ることもなく。素晴らしいピッチでした!
さすがに市原で夜で雨というトリプルコンボだったので集まったファン・サポーターは多くは無かったですが、それでも集まってくれる人がいることは本当にありがたいし、心強いです!


新加入の#15板垣 敢大選手がいきなりスターターで出場!

今節のNAGAREYAMA F.C.のスカッドはこちら。

千葉県社会人サッカーリーグ1部 前期リーグ 第6節

この試合はスタート時から後ろは3枚のように見えました。
GKは#1板橋 柊哉選手。
DFは右から#5長坂 拓紀選手、#9橋本 真吾選手、#16延山 光聖選手。
MFは右から#23長野 峻己選手、#7砂田 琢己選手、#24栢野 史也選手、#26三好 崇斗選手。
FWは#15板垣 敢大選手、#13板倉 航希選手、#10寺内 大登選手。

#15板垣選手は先日加入が発表されたばかりですが、早速スターターでの出場!どんなプレーをみせてくれるのか楽しみです!

この日のベンチも前節と同じく#4平久 将土選手、#6山室 伊ノ介選手、#8小野田 大樹選手、#14高木 一希選手、#17今山 育巳選手、#18加藤 康徳選手、#19飯沼 駿太選手が入りました。

アップ風景
さすがにピッチ上に水は浮いていたものの、水たまりは出来ることなく。良いピッチ!

思うように進められない試合、一瞬の判断ミスで失った流れ

試合は拮抗した展開に。お互いに球際へのアプローチが厳しく、なかなかシュートまでいけませんでした。
それでも前半15分、DFラインからのクリアボールから#15板垣 敢大選手→#10寺内 大登選手、#13板倉 航希選手とつなぎ決定機を作りますが、シュートは惜しくも枠の外へ。
ここから勢いに乗りたいところでしたが…前半18分に、失点。
DFラインが下がりすぎたところをエリア外ぎりぎりのところから巻いたコントロールシュートで射抜かれてしまいました。

これ、相手選手のシュート自体は素晴らしいシュートでしたが、複数の判断ミスが重なった失点だったのかな、と思います。
そもそもは、自陣からのFK、ロングボールを蹴ると思って中盤の選手は高い位置へ上がっていたのですが、ショートパスで最終ラインに戻してのリスタートを選択。その状態でDFラインからのグラウンダーでのくさびのパスをカットされ、中盤がスカスカのままボールを運ばれてしまい、前線とDFラインの2つのラインに分断されたようになって完全にポジションが崩れてしまったこと。
その中で、DFラインに枚数は十分にそろっていたにも関わらず、誰がボールホルダーへアプローチに行くのかの判断が遅れ、ゴールへ近い位置へ運ばれた上にシュートを打てるだけのスペースを与えてしまったこと。
十分に防げた失点だと思うので、非常にもったいないと思える失点でした。

前半早い時間での失点となりましたが、失点後もNAGAREYAMA F.C.は崩れることなく。おそらく、前半はこの失点以降、シュートを打たせていなかったと思います。では反撃は…というと、ここは上手くいかず。
自陣からつなぎながらチャンスをうかがいたいNAGAREYAMA F.C.でしたが、HCSフットボールクラブさんは自陣からつなぐ際には高い位置から連動してプレッシャーをかけてきて、自由にビルドアップさせてもらえず。
NAGAREYAMA F.C.もほとんどシュートまで持ち込むことが出来ず、前半はそのまま0-1で折り返します。

なかなか自由にプレーする間を与えてもらえなかった…
ハイボールに対して、最初の競り合いでは橋本選手の強さが光りました

後半も、展開は前半と変わらず。
NAGAREYAMA F.C.が最初にチャンスを作ったのは、後半18分。#10寺内 大登選手のパスに#13板倉 航希選手が抜け出し、最後は#23長野 峻己選手がヘディングでゴールを狙うも強くヒットできず、GKがセーブ。
後半20分には遠い位置から#7砂田 琢己選手がFKで直接狙いますが、惜しくも枠の外。
徐々に攻勢を強める中、後半26分にまたもや失点を許し、0-2。リードを2点に広げられてしまいます。

その後、徐々にお互いにオープンになる中でチャンスは作るもののゴールは生まれず、そのまま試合終了。
NAGAREYAMA F.C.が0-2で敗れました。

早速公式戦デビューを果たした板垣選手
中盤が数的不利なケースが多い中、何とかリズムを作ろうと奮闘してくれた栢野選手

息苦しい試合展開…流れを変える引き出しを増やしたい

まずは、HCSフットボールクラブさん、率直に強かったです。
個人の技量があり、チームとして時々の戦い方がしっかり整備されていて。
基本は4-3-3なのですが、相手がロングボールを蹴ってくるときは両ウイングが下がって4-5-1のブロックで中盤を厚くしてセカンドボールを回収。
相手が自陣からつないでくるときは、4-2-3-1のような形にシフトして前から連動してプレッシャーをかけ。パスコースを制限してそれを刈り取るという守備のスタイル。中盤の底2枚のうち片方は必ず中央に残ってスペースを埋め、もう一人が相手のビルドアップの逃げ口になるウイングバックにアプローチすることを徹底。非常に整備されていました。
攻撃の時は、基本はシンプルにサイドの裏のスペースにFWが走り込み起点を作り、押し込んでからショートパスで崩す。
そして何よりも…攻守の切り替えが非常に早く、ボールホルダーへのアプローチが非常に早いのでなかなか自由に配球させてもらえませんでした。
流れの中でポジションが崩れていても、いつもと違う位置にいる選手がしっかりとボールホルダーへアプローチに行って相手の攻撃を遅らせる、ということが徹底されていて。チームとしての練度を感じました。

NAGAREYAMA F.C.のこれまでの試合の中では、千葉県サッカー選手権大会 決勝トーナメントの2回戦…中央学院大学さんとの試合に近かったイメージでした。相手の組織が非常に整備されていて、常に後手を踏まされていたような。やりたいことをやらせてもらえない、息苦しい試合展開。そんな試合だったように思います。
それでも、それだけ洗練されたチームを相手にして決定機の数では負けていなかった思うんですよね…。あれだけ自由にできない中でも、チャンスは作れていたわけで。それだけに、早い時間で失点してしまったのが悔やまれます…。失点してからは、前線とDFラインが間延びして選手が孤立するシーンや、縦に急ぎすぎてオフサイドになる回数が非常に多くなってしまい。
中央学院大学さんとの試合の時は高監督が選手交代で試合を動かしましたが、こういう悪い流れの時に、選手たちが自分たちで流れを変えられるように…解決策の引き出しをもっと増やしたいですよね。こういうのは、実際に上手く行かない試合を経験して身に着けていく、増えていくものだと思いますので、この試合で上手く行かなかったことを次の試合の糧にしないとですね!

なかなか思うようにいかない試合展開でしたが、そんな中でも非常に存在感を示してくれたのが、#14高木 一希選手でした。
後半27分に途中交代で中盤底の位置に入ると、持ち前の運動量で攻守に走りまくり。攻撃時のサポートから、相手カウンターの目をつぶすポジショニング、相手の前に入る上手いディフェンスと、ありとあらゆる場面に顔を出し、チームの攻守をつなぐリンクマンになってくれていました。うちには12人選手がいたんじゃないか、というくらい(笑)
そして、その運動量とポジショニングに加えてもう一つ凄いと感じたのは、ボールを「運べる」こと。なかなかボールが落ち着かない中で、パスの出しどころがない時や体制が整っていない時は無理にパスを出さず、自分でドリブルで運んでくれていて。周りの選手が良いポジションを取り直すための時間を、高木選手がボールを運ぶことで作ってくれていたように感じました。
やはり、高木選手のプレーは面白いですね!

そんな躍動していた高木選手の出場時の写真を取り損ねるという失態…

それと…もう一つ、嬉しいニュースが!
ベンチ入りこそしていなかったものの、この試合では#3牧野 純己選手がユニフォーム姿で久しぶりにボールを蹴っている姿を観ることが出来ました!
怪我からの復帰も近づいてきているのでしょうか…!?またあの勢いのあるプレーが観られるのを楽しみに待ちたいと思います!!

久しぶりにピッチに映える#3!

この悔しさをエネルギーに変えて…もっと高く、飛びましょう!

NAGAREYAMA F.C.としては、90分の試合の中では初めての敗戦となったこのの試合。得るものの非常に多かった試合だと思います。というか、この敗戦で学びが無ければ、負けた意味がないですよね。
この敗戦で、下を向いている選手なんて、うちにはいるはずがない。
この悔しさをエネルギーとして、もっと強く、もっと賢く。
選手だけでなく、クラブも我々ファンサポーターも。
みんなで、もっともっと、強くなりましょう!!

次の試合は6月30日(日)。現在首位の房総ローヴァーズ木更津さんとの試合です。連勝は途切れましたが、逆にこの試合で味わった悔しさが、きっと良い方向に働いてくれるはず。
我々は、挑戦者。房総ローヴァーズ木更津さんは、現時点での王者です。挑戦者として、臆さず、ひるまず、ただただ全力でぶつかり、そして…勝ちましょう!!

今回は以上になります!最後までお読み頂き、ありがとうございました!

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