DOPE WRAP DEPTH_01 WRAPとは
はじめまして!こんにちは。
WRAP®ファシリテーターのナウシカです。WRAPと書いて“ラップ”と呼びます。このたび、WRAPについての連載をはじめます。どうぞ、よろしくお願いいたします。コラムタイトルは、“ドープ・ラップ・デプス”と読みます。プで韻を踏んでね。
WRAPはわたしにとって生活に欠かせないもので、必要です。知ってとても楽になりましたし、できればみんな使うといいなと思っています、が、するもしないも、もちろん自由なんです。自由なのがとても好きなところです。
生きていて、楽しいときもあるけれど、消えて「無」になりたいときもある。さまざまなしんどさを抱えて、どうにかならないかな、と感じることはないですか?
コアラッパーきたー!!(オリジナルキャラクターコアラッパー:WRAPを教えてくれるコアラ。時々韻を踏む。実践者。ピンク色。)
そう、自分の車のハンドルを自分で握る…つまり、人生をコントロールするための方法のひとつが、WRAPです。
WRAPは、
“Wellness Recovery Action Plan”
ウェルネス・リカバリー・アクション・プラン
の頭文字の略です。日本では、「元気回復行動プラン」と訳されます。
シンプル、
安全、
自分で決める。
自分で自分を助けるシステムです。
なにをどこからやってもいいし、もちろんやらなくてもいい。誰でも、いつでも、どんなことにでも対応できる。
1997年、アメリカで、メアリー・コープランドさんたちが開発しました。精神的な困難を持っていても、いきいきと暮らしているみなさんへアンケートをとり、それを体系的にまとめたのです。今では、誰にとっても役に立つことがわかって、世界中で広まっています。
わたしにとっては、「自分らしく生きるために、あらかじめ決めておく行動計画」みたいな感じです。WRAPは千差万別、それぞれがオリジナルで持っていていいし、なんかちょっとずつ違っててもいいかなと(勝手にそう感じています)。同じように価値があるということです。
WRAPの全体像、わたしはこんな風に捉えています。
※画像クリックで拡大。はじめての方でもわかりやすく、言葉を補足しています。また、道具はあくまで一例です。ほかの人と比べると違ったり一緒だったりするのがまたいいですね!
リカバリーに大切な5つのこと(WRAPのキーコンセプト:根幹の部分。持っていると安心できる、温かく力強い光るもの)というのが全体をしっかり支えています。そして、6つの自分、どれも等しい自分が、道具を使って、どんなときがあっても、乗り越えていこうとしています。穏やかな波でも荒波でも水面がさざめいても、自分らしく何かをする・またはしないことを選択できます。
画像一枚ですが、実はぎゅっと濃縮されています。よくわからないと感じられるかもしれません。WRAPはひとりでもできると言われていますが、これだけの量、理解して、すぐに作るのは難しい。
WRAPファシリテーターがなぜいるかというと、そう、WRAPを学ぶワークショップ(「クラス」と呼びます)をするからです。
WRAPの素晴らしいところは、「みんな」で学ぶということです。わたし以外にもちろん、たくさんのWRAPファシリテーターがいます。当事者の方も多く、みなさんの経験は代え難いものです。クラスに参加すると、より深く、じっくりと、WRAP、そして自分を捉えられます。
参加者を含めた全員で語り、共有し、尊重し、学び合うことで、安心と安全のつながりがもたらされるのも、とってもステキな特徴ですね!
ということで、今回はWRAPの概要編。もっと知りたくなったよね。イエーイ。
(WRAPのWを模ったつもりの三本指ピース)次回もお楽しみにネ!
詳しく知りたい方はこちら↓
Wellness Recovery Action Plan(英語)
https://mentalhealthrecovery.com/
WRAP赤本紹介(地域精神福祉機構COMHBO内)
WRAPの道具箱(日本語でいちばん詳しいサイト)
WRAPプロジェクトZ(クラス情報)
ナウシカ/WRAP®ファシリテーター。どうしても語りたくなっちゃってすみせん、おこがましくも連載を始めました。コアラッパー、どうですか?ウーパールーパーみたいですよね。みなさんからのご意見ご感想ご要望、なんでもお待ちしております。
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