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しゅわっとする日々 「ひき割り納豆」

◆NEFNEに関わる人たちによる自由連載《汽水域の人々》。雑貨屋&フリースペースのお店「NEFNE」で交わるひとびと。多様な執筆陣がリカバリーストーリーをはじめ、エッセイ、コラム、小説など好きなように書いています。

こんにちは、松竹梅です。よろしくおねがいします。

先日自宅の郵便受けを覗いたところ、一通の手紙が届いてました。

その手紙にはとある外国人の、ある食べ物に対する熱い想いが綴られてました。

以下がその手紙です。


ハイ、私の名前はキャサリン。アメリカ人よ。

私は今、日本に住んでるんだけど、そこでアメージングなものを見つけたの。それがひき割り納豆。

もちろんアメリカでも納豆は大人気で、みんなピザにのせたりハンバーガーに挟んだりして食べてるんだけど、それらはみんなふつうの納豆だったわ。

だから親友のサチコにひき割り納豆を勧められた時は本当にびっくりしたの。だって、包丁でたたいたりした訳でもないのに最初から納豆が粉々になってたのよ。それで私はサチコに言ったの。

「なんなの?!これは!納豆が最初から粉々じゃない!こんなの納豆じゃないわ!邪道よ!」

そしたらサチコったら、

「まあ、そう言わずだまされたと思ってひと口食べてみてよ。」

なんて言うのよ。そこまで言われたら私も引き下がれないじゃない。だから試しにひと口食べてみたの。パクッ。

ひと口食べてみて驚いたわ。だって口当たりがとてもなめらかなんですもの。ふつうの納豆もおいしいけどひき割り納豆の口当たりの良さには本当に驚かされたわ。夢中で食べている私にサチコは言ったの。

「ひき割り納豆は料理にも使いやすいのよ。味噌汁に入れて納豆汁にしたり、それに、納豆パスタにするときもパスタによく絡んでふつうの納豆で作るよりおいしくなるの。」

その日以来、私はひき割り納豆に夢中。ひき割り納豆のない生活なんて考えられないわ。でも、ひとつ困ったことがあるの。どうやらアメリカではひき割り納豆が売ってないらしいのよね。あ~あ、アメリカでもひき割り納豆売ってくれないかな~。

流暢な日本語で書かれた手紙を一読し、私はひき割り納豆に対するキャサリンさんの熱い想いに胸を打たれました。

そして、ひき割り納豆のある日本にうまれてよかったなと感じました。

今後、ひき割り納豆が世界中に広まってキャサリンさんの母国アメリカでも買えるようになったらいいなと思います。

ところで今回のこの文章に対し世界中から多くのコメントが寄せられましたので、その一部をご紹介します。

〈世界の反応〉

・ひき割り納豆すごくおいしそうだったね。ぼくも食べてみたいよ。

・普通の納豆とそんなに違うのかしら。だって味は一緒なんでしょ?

・↑それが全然違うんだよ。ぼくは今日本に住んでるんだけど、ひき割り納豆にもうメロメロさ。


さて、今回の文章はいかがだったでしょうか。この文章を少しでも良いと感じていただけましたら、いいねをよろしくおねがいします。それでは最後まで読んでいただきありがとうございました。また次回の文章でお会いしましょう。以上、松竹梅がお送りしました。


【今回の執筆担当者】
松竹梅/好きな食べ物は麺類と鍋もの、好きなチューハイはキリン本搾りレモン。幸せになりたいです。


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