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DOPE WRAP DEPTH_05 私にとってのリカバリー【こそまつ②】

WRAP/私にとってのリカバリー

皆さま、最近疲れていませんか?いろんなストレスに加え、長期にわたる新型コロナウイルス感染拡大により、多くの人たちがヘトヘトになっているのではないでしょうか。
あらためましてWRAPユーザー・ファシリテーターの『こそまつ』です。私も毎日生活するのがやっとで、度々自分の元気を置き去りにしてしまうことがあります。そんな私こそまつですが、今回は“私にとってのリカバリー”についてお話しさせてもらいます。


さて、様々な人たちがリカバリーについて、それぞれの体験を通して次のように表現されています。

「私にとってリカバリーとは、体調が悪かった時にも、自分のために自分で対処できるということ。どんな状況におかれても、自分に主導権があるという事です」
「私にとってリカバリーは、自分の人生の運転席に座り続けようとすることです。病気が私の人生をコントロールすることのない様にしています」
「リカバリーは病気と闘うとか負けないとか、そういうことじゃない。疾患のことは、脇に置いて、人として自分の人生をいかに過ごすか、自分で考え、行動する状態」

初めてこれらリカバリーの話を聞いたとき、私は「そんな哲学みたいなことよくわからん」と思いましたし、もちろん実感すらありませんでした。しかしWRAPに取り組んでいくと何度もリカバリーの言葉が登場するのです。「リカバリーがないとWRAPができないのか」と誤解することもありました。でもあるとき、私にとってのリカバリーは自分のそばにあったことに気づきました。

私にとってのリカバリーは『これまでの自分の弱さを否定せず、信頼できる人と出会い、新たな自分の道を進んでいく』ことです。

イメージは、でこぼこのあぜ道をしんどいけど、そんな素振りを見せずに無理して、涼しい顔で歩いていた。今は親しい人が一緒にあぜ道を整備し歩きやすくしてくれ、歩き続けることはしんどいけど、時々ベンチがあって、休憩してもいいし、寄り道をしてもいい。なんか前とちがって楽しいと思うし、しんどいと言っていい。でも少しずつちゃんと前に向かって進んでいる…みたいな感じです。

もう文法がめちゃくちゃですが、ご容赦ください。ではこんな風にリカバリーについて思うようになった私こそまつの出来事を紹介します。

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きっかけは3年前

2018年の冬、私は手術をうけることになりました。(当時の私は今思えば心身共に少し無理をした生き方をしていましたが気づきませんでした。「自分のリカバリーを見つけた!」と思い、日々奮闘していました)1週間程度で退院しましたが、術後の傷の痛みや心身の疲れから、私は生活のリズムを崩してしまいました。そこからが結構大変でした。もう自分は「リカバリーを見つけたから大丈夫!」と思い込んでいたので、リズムを崩した私は大きく動揺しました。「こりゃあ、ちょっとまずいわ」と思いました。

そんな私でしたが、傷のリハビリがてら近くの公園を歩いているときは、動揺が小さくなっていることに気づきました。私にとっての希望の感覚でした。そして幸いにも同僚がLINEで近況を聞いてくれ、“待ってるよ”とメッセージをくれたことがとても励みになりました。

これがサポートだと思いました。少し冷静さと取り戻した私は久しぶりにスマホに入れていた自分のWRAPを見返しました。そこで初めて『クライシス後のプラン』の重要性を体感するのでした。この経験を通して“私にとってのリカバリー”は形を変えました。とても大きな学びでした。これからも私にとってのリカバリーはその時々の困難と通して、変わっていくような気がします。

ひとそれぞれのリカバリー

ご自身の「リカバリーって何だろう?」と思う方がいらっしゃったら、次のようのことをしてみるのはどうでしょうか。

・リカバリーについて考えてみる
・リカバリーについて調べてみる(『メンタルヘルス リカバリー』で検索)
・WRAPに参加してみる

あなたにとってのリカバリーはきっとあります。私がそうでした。でもどうか焦らないでください。もし八方ふさがりなら、ほんの少しでも信頼できる人と一緒に探してみてください。探しつづけていれば、必ずあなたにとってのリカバリーが見つかります。

最後まで聞いていただき、ありがとうございました。

こそまつ/wrapファシリテーター。気分が天候に左右されやすい蟹座。最近気になる人物は南斗水鳥拳、義星のレイ。

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