見出し画像

「出家」が要る人、要らない人

 とあるものが必要なので、自宅からは少し距離のある某百円ショップまで行ってみたところ、かの有名な「そこになければないですね」をくらってしまった。仕方がないので、さらに電車を乗り継いで別の店舗にまで足を伸ばし、目的のものをようやくゲット。わざわざ百円ショップのために日を改めて再び外出するよりはましな選択であったが、帰宅する頃にはすっかり疲れきってしまった。ちなみに、その必要なものとは某百円ショップのオリジナル商品であって、交通費ぶんを上乗せしても、他のところでは買うことができないものである。

 そんなわけで今日は予定よりも大幅に遅れての帰宅となったわけだが、上掲の過去エントリにもあるとおり、私は新しく集中力を要する作業をはじめる際には「暖機運転」を必要とするタイプなので、戻ってからしばらくはけっこうな時間をぼけっとしていた。本当に、Aが終わったら直ちにB、Bが終わったら直ちにCと、それぞれに種類の異なる作業について、瞬時にコンセントレーションの質を切り換えつつ、次々と対応してゆける人たちはうらやましい。もちろん私も、「洗濯物をたたんだら食器を洗って、それが終わったら床を拭く」とか、そういった作業の連続なら(これはやる気の問題なので)こなせるのだが、その種の日常のルーティンからは逸脱した、強烈な集中力を発揮し持続することではじめて完遂できるようなタイプの仕事については、その都度の「暖機運転」を省いて取り掛かることはできないのである。

ここから先は

1,861字
この記事のみ ¥ 300
期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?