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クリスマスだしパートナー獲得の話をしよう

 というわけで、クリスマスがやってきた。今年のクリスマスは週末と重なるので、大いに盛り上がりを見せてもよさそうにも思われるが、少なくとも私の周囲は静かなものである。これは主に年齢的な観察範囲の限界によることかもしれないが、インターネットの様子を眺めてみても、たぶん2010年代の半ばくらいまでは盛んに投げ交わされていた、「クリぼっち」的な事態を真剣に嘆く言説は数を減らしているように見える。もちろん、自嘲的なネタとしてそれを語ってみせる人は現在でもしばしば目にするが、そこにはかつてほどの「マジ」感が伴ってはいないようだ。たしかに、各種調査によれば恋人のいない未婚者は7割近くいるそうであるから、「クリぼっち」はむしろマジョリティであるのが単なる事実である以上、そのことに本気で悩む人が減ってくるのも、当然のことではあるかもしれない。

 この種の問題に対して私自身は、基本的には「独りで居ても、さみしくないこと」、つまりウ・ジョーティカ師がいうところの「心理的に独立していること」の重要性にまず言及し、その上で、この状態を実現するために具体的にできることの一つとしての瞑想実践等に言及することもしばしばであった。このような言説態度は私の根本的なエートスに根ざすものなので、もちろん現在でも上記のことを重視する方針に変更はない。ただ、(昔からかなりそうではあったが)とくにここ数年の私は、それに加えてもし可能であればパートナー獲得の試みもしておくほうが望ましいということを、同時に強調するように努めてもいる。

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