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自己肯定感の「上のほう」は、小目標の設定と達成の繰り返しでかなり良くなる

 今日は久しぶりに、みんな大好き「自己肯定感」の話をしよう。

 もっとも、「自己肯定感」というのはそれ自体がわりとガバガバなワードなので、人によってこの言葉からイメージする内容は異なってくる。まあそのあたりの厳密な定義と分類をやろうとすると面倒なので、ここではざっくり、「自分自身の存在についての肯定的な感覚」と、「自己肯定感」を文字どおりに捉えた上で、それを「下部(基底)的であって変えにくいもの」と、「上部的であって変えやすいもの」の二種類に分けておこう。ただし、この両者の区別は絶対的なものではなくて、あくまで連続したスペクトルをなしているものを程度の差によって便宜的に二分したものに過ぎない。そして、このうちの「下部(基底)的」なものというのは、以下のツイートで述べてあるような、エリクソンのいわゆる basic trustに相当するものだと考えておいていただきたい。

 上記ツイートにあるとおり、自己肯定感の下部構造としてその基底をなす basic trustは、このエントリを読める程度に成熟した人がいまから簡単にどうにかできるようなものではないので、本エントリで「高める」ことができるものとして以下で扱うことになるのは、主に「上部的」のほうであり、既に成人した人にとっても、いまから望ましい方向に変化させることが(相対的に)期待しやすい、自己肯定感の後発的に形成され得る部分についてである。

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