見出し画像

野良MCの娯しみ方

 昨夜は予定どおりに沼田牧師・こゆるぎ岬さんとの鼎談キャス。「人生の困難に他者は助けとなり得るか」という話題から、宗教や死生観、「霊性の震災学」、そして「最も卑俗なものの享受のために必要な、最も高尚なもののこと」まで話題は多岐にわたり、私も実に楽しい時間を過ごさせてもらった。こゆるぎ岬さんは最後には悪魔の液体の作用によって曖昧な状態になってしまったが、これは私が「今日はちょっと飲んでもいいんじゃないですか」などと事前に余計なことを言ってしまったためなので致し方ない。

(※録画視聴パスは、2月1日のエントリより取得できます。)

 上記のトピックの具体的な内容についてはもちろん録画をご参照いただきたいのだが、今回のキャスではいわゆるMCというか、参加してくださったゲストの方々の「引き出し」を開けていただいて、語り手も聴き手もともに最大限に楽しむことのできる場を作ってゆくためのメソッドを、個人的に再確認する機会ともなった。ゲストのお二人はともに単独でも十分に聴衆を惹きつける話ができる技量を備えた方々なのだが、それぞれに異なる知識やバックグラウンドを当然に有している両者のあいだに、視聴者の関心を持続させるような「いい感じ」のケミストリーを発生させるには、やはりそれなりの心構えというか、ファシリテーションが必要になるからである。

ここから先は

2,267字
この記事のみ ¥ 300

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?