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「はっきりと生きる」ことの幸福

 そんなわけで七月になりまして、夏も本番というところで勢いよくマガジンも更新……とゆきたいところですが、ちょっと本務のほうがしばらく忙しくなりそうで、テクストのエントリを毎日更新するのは難しくなる見込みですから、今月はツイキャス放送をメインのコンテンツとしてお届けしようと思います。公開放送と限定のキャスを合わせて八~十回程度の更新となるかと思いますが、そのぶんマガジンの価格は半額にしておりますので、たぶんきっときっとお得なはずです。

 なお、先月のマガジンは以下になります。七月になって新たに限定公開としたエントリもいくつかありますが、もちろんご購読いただいた方々には、以前と変わりなくお読みいただけます。

 インターネットというか、とくにツイッターなどではいわゆる「綺麗事」を嫌う人がけっこう多くて、そういう方々の物言いの激しさを見ていると、「ひょっとしたらこの人たちにとっては、綺麗事を嫌って見せることがむしろ『きれい』なのではないか」と感じられてしまうことも時にあります。

 もちろん、現代はインターネットとSNSの時代であるからこそ、種々の利害や好みを有している人々のまさに「多様性」が可視化されて、ゆえに誰かにとっての「得」が別の誰かにとっては「損」にもなり得るということが事実として明らかに知られるようにもなりましたから、そういう文脈を真摯に引き受けたならば、自分にとっての「いいこと」を気軽に簡単に主張することなんてとてもできない、という判断に至ることも実によく理解できます。

 ただ、私としてはそのように利害や好みの多様が可視化された社会であるからこそ、個人が一定の価値判断を伴った己の筋道を明らかにしつつ、出処進退や言談祇対を(できれば)それに沿って対外的にも対内的にも一貫させるということには、それなりの意義もあるだろうと思っています。「何をやっても批判される」世の中ではあるけれども、だからといって生まれてしまった以上は「何もしない」わけにもいかない。そのような要するに「絶対基準」の存在しない状況下において周囲の人々から信頼を受けるのは、何よりも自身の行蔵の規矩が明確に定まっている人であろうと思われるからです。

 当然ながら、そのように明示された個人の振る舞いの準則が世の中的に見て「きれい」であるかどうかは別の問題ですし、その一貫した言動が気に食わなかったり、己にとっては「損」になると感じている人たちからは嫌われてしまうことも避けられないでしょう。しかし、捨てる神あれば拾う神ありというやつで、誰かに嫌われるほどはっきりした生き方をしている人は、同時に別の誰かからは好かれることも多くありますから、結果としては己の筋道を曖昧にせずに生きたほうが、周囲の多様がその言わば「磁場」のようなものに従って適度にフィルタリングされ、それが最終的には本人の幸福にも繋がってゆくのではないかというのが、私の個人的な実感です。

 そんなわけで、私は今後も従来どおり、己の筋道は公的に明確にしつつ、周囲でリアルに関わりのある人たちとは親愛をもって付き合うという態度を維持しながら、引き続きやってゆこうと思っています。今月も、どうぞよろしくお願いいたします。


※以下のマガジン有料エリアには、今月配信するツイキャス放送(録画)の視聴パスを記載しています。このパスで視聴可能な動画URLは、配信があるたびに、順次以下に追記してゆく予定です。

雑談(対談キャスの告知、「男らしさ」とは何か等々)
YSさんとの対談(この先には絶望しかないのか)
陽明学のこと
語学学習のモチベーション
立憲主義が縛るもの
特上あいうさんとの対談(本と婚活の管理術、ダメンズ回避対策など)
noteや出版文化等に関するあれこれ
【相談】人生をどうすべきか【回答】

 七月のツイキャス(録画)視聴パスが記されているのは本エントリのみであり、今月の他のエントリには有料部分にもパスの記載はございませんのでご注意くださいませ。

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ツイキャス限定放送&録画視聴パスの入手はこちらからどうぞ! 7月のエントリの有料部分もこのマガジンから全て読めるお得なセットです。

2020年7月のエントリをまとめたマガジン。月に8~10回ほど行われるツイキャス放送に伴う更新がメインになりまして、限定ライブ及び放送録画…

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