「教養人」に魅力がなければ、誰も「教養」など欲しがらない

「価値が理解できない対象について、それは自分のほうに何か足りないものがあるのではないかと考えて学ぼうとする態度が教養主義を支えるのだが、現代ではそれが失われた」という趣旨の話をそこかしこで見かけて、たしかにそうだと思いつつ、しかしそうなったことにはそれなりの原因が、現状を嘆く側のほうにも大いにあるだろうと考えた。

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