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「はからい」がなければ「ありのまま」もありえない

 昨日のエントリでは字数が多くなりすぎていたので書かずにしまったが、『大人の道徳』でもうひとつよかったのは、「自然随順」や「無為自然」といった思想を「日本の伝統」とみなして称揚するという、日本の言論界の一部に見られる傾向に対する批判が、そこにおいて明確に行われていたことである。

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