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自分の力不足に耐えられないなら、信頼できる教師を見つけて従うしかない

 先月末にこんなツイートが微妙に拡散されたので、「そういえば noteでは勉強法みたいな話はあまりしてないな」と思いついた。もちろんしないことには理由があって、おそらく本noteの購読者の方々は入学試験等は終えられている場合が多いだろうし、またなんとなく伝わってくるかぎりでは、そもそも勉強がどちらかといえば得意なタイプの人のほうが多そうなので、いまさら私が語る「勉強法」などに関心はないだろう、と考えていたからである。

 それに、最近は『独学大全』といった書籍も出ているし、他にも現役のプロ教師・講師たちによる勉強法・学習法の指南書は大量に売られている。私がツイートした「インプットだけではなく、アウトプットも並行してどんどんやるべき」といった程度のことは、そういった本にたいてい書いてあるし、本気で勉強法を知りたい方は、その種の著作に直接当たったほうが効率もよいだろう。

 ただ、私も仕事として人に勉強を教えた経験はそれなりにあるし、様々なタイプの人から学習履歴を聴いたりアドバイスをしたりすることは現在でもしばしばある。そのような経験から、勉強ができる人たちの確立した学習法に一定の共通性がみられるように、(いちおう勉強に取り組んではいるのだが、それでも)勉強ができない人の学習に対する基本的な態度にも、しばしば共通する傾向があると感じるようになった。そこで、以下ではその「共通する傾向」について、少しばかり記してみたい。

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