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気持ちは無視する必要はないが、それに執著して保存し続ける必要もない
先日のエントリで、「実体的で持続的な私そのもの」のイメージを堅守しようと努め過ぎることは、しばしば私たちの人生の主観的な幸福度を下げることにも繋がることになる、という話を書いた。もちろん仏教の伝統的な「無我」説との関わりで述べたことであるが、そこにおいて批判的に扱われる「有我」の思いなしが、実際に「私たちの人生の主観的な幸福度を下げる」事態を引き起こしている具体的な例として想起しやすいのは、現代日本においてはやはり、「私の気持ち」の扱い方が問題となる場面であろう。
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