いちいち斜めにならなくても

2021年11月1日 20:00

　11月ですね。30日しかない月ですが、このように一か月の長さが31日未満の月を「小の月」と呼びまして、「にしむくさむらい」と覚えるのだと、子供の頃に教わりました。しかし、2、4、6、9月を「にしむく（2469）」とするのはよいとして、11を「さむらい」としているのはなぜであるのか。母親に尋ねたところ、「そういうものなのだ！」とキレられまして、私はため息をつきながら沈思黙考、しばらくして「なるほど、侍は大刀・小刀の二本差しをするものである。だから二本線の11をサムライになぞらえているのであろう」と結論しました。「全くこんなことは子供でも考えればわかることであるのに」と得意になっていた小学生の私だったわけですが（当時、インターネッツはなかったんぢゃよ……）、先だって「本当にそうなのだろうか」と調べてみたところ、実際には漢数字の十一を組み合わせて「士」とすることで「さむらい」なんだそうで、私の完全な早とちりであったようです。なんだか吉田松陰の「二十一回猛士」を思い出させる発想で、昔の人はこのように文字で洒落るのが好きだったんだろうと考えたりしますが、いずれにせよ何事もきちんと調べて裏をとるということは大切なんだと再確認したことでした。

　ということで、冒頭から余談をしましたが、今月からまた noteエントリの定期更新を再開いたします。従来と同様に、テクストの記事は月～金曜日の週5回必ず更新され、それに加えてツイキャスでの放送を月に4回以上は行います。noteエントリには有料部分があることがほとんどですし、ツイキャスも録画や限定放送等の視聴にはパスが必要になりますが、これらは下のマガジンをご購読いただくことで全て自由に閲覧可能となりますので、ぜひご利用くださいませ。テクストの記事単体での購入も可能ですが、購読されたい記事が複数あるようなら、マガジンのほうがお得になることが多いと思います。

　9月のエントリ更新は朝8時に行うことが多かったですが、今月もその習慣はできれば踏襲したいと思っています。スキ占い（スキをつけた時に出るランダムな占いメッセージ）も新しいものに差し替えていますから、通勤・通学の際にでもお読みいただいて、ついでにスキをつけてその日の運勢をチェックするのも楽しいでしょう。その日のスケジュールによって記事のアップが夜になってしまうこともあるかもしれませんが、できるだけ朝更新を維持できるように努力します。

ツイッター、久しぶりに見ると生活上では全く気にならず、ツイッターを目にしなければ考える機会すらないような問題について、みんながガチで激しい喧嘩を繰り広げていてびっくりしてしまう。
— ニー仏 (@neetbuddhist) July 15, 2021

　ちなみに11月のエントリ更新内容についてですが、お休みをいただいていた10月中は例によってSNS等はほとんど見ておりませんでしたので、久しぶりにツイッターなどを眺めると、その瘴気の濃さに上掲ツイートと同様の感想を懐いてしまう今日このごろです。最近は瞑想実践の密度を上げており、かつ本務に時間をとられているので、ますます「この世のこと」には関心が薄くなりつつありますから、SNSで大騒ぎになっているようなテーマをこの noteエントリで直接に扱うようなことは、今月も少ないでしょう。そういう話が得意な方は他にたくさんいらっしゃいますし、私のnoteの文章には、そうしたことどもから少し距離をとった内容を期待している方々も多いだろうと思っています。まあそれでも我慢できずに書いてしまうことはあるかもしれませんが、基本的にはテクスト記事のほうは思想寄り・形而上寄り・構造分析寄りの内容にして、世間的な諸問題の具体的な評は、喋り言葉のライブ感とともにツイキャスのほうに譲る、という方針をとるつもりです。

　昔からそうでしたが、私はどうも人間の「斜に構えた」態度というのが好きではなくて、とくに最近は年齢のせいもあってか、言い訳することなくストレートに「マクロ・ミクロを通じた人間の正しく美しい生き方」について考え語りたいという気持ちが強くなっています。こういう世相ですから同意してくださる方も少ないかもしれませんが、多く古典などに範を求めつつ、できれば志をともにできる同時代の皆さんとも、個人的にゆっくり語り合う機会を作っていければと考えているところです。

　最後に恒例の告知ですが、限定キャスで扱う質問や相談等のメッセージはツイッターDMもしくはグーグルフォームにて受け付けておりますので、そちらにお送りいただければと思います。また、対談のお申込みその他の様々な提案・連絡・雑談等もご遠慮無く同じところにお送りください。ツイッターのスペースなども活用してみたいとは思っていますが、こちらはまだ使い方に迷っているところもありますので、機会を見ながら、ということにしたいと思います。

　というわけで、今月もどうぞよろしくお願いいたします。日本はこれから冬に向かってまっしぐらという時節ですが、皆様は是非お身体を大切に過ごされますように。

※以下のマガジン有料エリアには、今月配信するツイキャス放送（録画）の視聴パスを記載しています。このパスで視聴可能な動画URLは、配信があるたびに、順次以下に追記してゆく予定です。

月初の雑談（コロナとコクホ、暴力性とマスクなど）
雑談（暴走する権力とウマ娘、緊張感と婚活など）
雑談（玉袋と天命、そしてエピファニーを受けやすい生き方のこと）
生命尊重主義とか道徳規範とか阿羅漢とか

　11月のツイキャス（録画）視聴パスが記されているのは本エントリのみであり、今月の他のエントリには有料部分にもパスの記載はございませんのでご注意くださいませ。