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「もにょもにょ言語化」とは何であるかを言語化する

 この noteの趣旨は「もにょもにょ言語化」であって基本的にノンジャンルだということは過去のエントリでも何度かふれてきたが、とはいえもちろんトピックを選択するに際しての私の方針というか、基本的な傾向のようなものは存在しており、それは「現在のところは多くの人が、そもそもそこにトピック(問題)があるとすら感じていない領域」を、できれば取り上げてテクストの形で提示する、ということである。

「もにょもにょ」を言語化するというのはまさにそういうことだが、そんな方針をとっているのはなぜかといえば、「一般にはそこに問題があるとすら思われていない領域」の中に、実はこれまで把握されてこなかった問題が覆在していることを嗅ぎ取って、それを言葉にすることを通じて多少なりとも明晰な理解が可能となる対象として形にする営みこそが、大理石の塊から女神像を彫り出すことにも似た、実存の深みからくる「生きる歓び」そのものを、私に感じさせてくれるからである。

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