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「男性にとっての世界」を想像すること

 というわけで、明日の夜は一二三(ひふみ)さんとの対談キャスである。一二三さんはもともと個人的に存じ上げている方であったが、私がキャスなどで「最近のジェンダー関係の話題に関する、女性の方々の意見も聴きたいですね」ということを言っていたら、有り難くもお声がけをいただいたというわけだ。なにしろ現役の男子のお母様ということで、どんなお話をしていただけるのか、私もたいへん楽しみである。

「男の子の母親に映る世界」というテーマに関しては、以前に『男子劣化社会(Man Disconnected)』という書籍が話題になった頃に、SNSなどでも多く語られていた記憶がある。本書の邦題はずいぶん煽り気味のものになっているが、その内容は “Man Disconnected” という原題からも知られるように、社会と円満に繋がることができず、そこから切り離されがちな現代の男性たちの困難について多く考察したものだ。そこでは当然、「男の子の子育て」や、そこで両親が果たすべき役割についても言及されている。いま苦しんでいる男性たちがより健全かつ幸福な形で社会と繋がることができるためのヒントを満載した実に啓発的な著作であるが、この内容に現状のような邦題が付されているということ自体が、ある種の「世相」を表現しているとも言えるだろう。

 ところで、今日は以前のこんさんとの対談でも話題となった「女性版恋愛工学」について、こんなツイートもしたりしていた。

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