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現実について

私は今地方に住み、転職活動をしているニートだ。そんな私も以前は東京のスポーツジムで、コンディショニングトレーナーとして活動したり、直近では地方の広告代理店で営業として勤めていた。

そんな私がトレーナーを辞めて広告代理店に勤めるに至るまでの期間で友人に言われた「現実を見ろ」との一言が気になっていたのでそれをまとめてみる。また、その時のことについては以前のこちらの記事でも描写を書いているので観てみて欲しい。

では早速「現実を見ろ」という言葉について考えてみた。

その時の私の現状は、「自分の中ではやりたい仕事があり、それに向かった面接を受けるも悉く全敗。それでもその仕事を諦めきれずに片っ端から受ける。お金は無く、年齢は20代後半に入った。仲良くしてもらっている友人達は皆何かしら働いているし、家庭を持っている者もいる。」ざっとまとめるとこんな感じだ。

そんな私をみて友人が言った「現実を見ろ」この言葉の中には、

「やりたい事があるのは分かったけど、何社も受けて落ちているって事はお前には無理なんだよ。出来る奴はもうとっくに出来ている。出来ない事・成れない事を受け入れて自分に出来る事をやれよ。好きを仕事に出来るのは限られた人達だけで、お前はそうじゃない。21・22歳ならまだ良いだろうけどもう20代も後半に入っているしワガママ言ってられる状況にないだろう。」

こんなニュアンスがあると私は思ったし、そう受け取った。簡単にまとめると、「出来ない・成れない自分を受け入れて、自分に出来る事をやれ。」

という所だろう。

その当時と私は今同じ状況にあるのだが、今ではこの言葉についてこう思う。

「現実とは二つの側面があり、一つは自分の側面でもう一つは社会の側面だ。この二つの方向から見てこそ現実が見えてくるもの。」

まず、自分の側面だが、それはそのままで、「今の自分が何者で何が出来るのか」という事だ。私の友人が言っていた事と重なる部分だと思う。これが分かっていないと確かにツライ事になると思う。例えるなら電気タイプのピカチュウに、草タイプの技のはっぱカッターを覚えさせようとするようなものだ。電気タイプなんだから10万ボルト覚えさせた方がピカチュウの良さを発揮出来るし、苦しまずに楽に勝てる。ピカチュウが何タイプでどんな技を得意としているか、そのポケモンの現状を理解して育てていくからこそ強いポケモンになる。人間も同じで、

“何が好き(情熱・興味)で、何が得意(才能)で、何を大切に生きていきたいのか(価値観)“

これを理解する事で自分に何が出来るのか、何が不得意なのでやらない方が良いのか、どんな風に生きていきたいかが明確になり、今の自分の現実を見た仕事探し・生き方に近づけると思う。

二つ目の社会的側面とは「社会の現実」についてだ。自分の生きている社会は今どのような現状でどんな風になっているのか。映像技術が進化して画質も綺麗になり、ゲームなんかは通信ケーブルなんか無くてもお互いの家同士に居ながら対戦したり出来る。それなのに、またゲームボーイを作って売っても恐らく売れない。それは「社会の現実」を見れていないからだ。今社会はVUCAな世界へとなっている。取り巻く環境の複雑性が増し、想定外な出来事が次々と起こっていて、これからの未来を予測することが難しくなっているのだ。最近はよく皆言っているが、誰も10年前にスマホやVRが広がるなど予想出来なかったと思う。詳しくは「ニュータイプ」にも書いているし、下記記事にも書いているので是非読んで欲しい。

その「社会の現実」を見ようとする事で、避けられる危機もあるだろうし、ビジネスを成功へと近づけられるかもしれない。いくらレジ打ちが得意だと理解して仕事にしていても、AIに淘汰される未来は確実に来る。なので社会の現実を見ずにレジ打ちだけを磨いていても苦しい未来が待っているだけなのだ。

1年前までは「現実を見ろ」と言われてただ悔しかった自分だけれど、今は言葉一つを主観的にだけ受け取らず少し俯瞰的に見ようとしたからこそこんな考えにまとまったのだと思う。このように「現実を見ろ」について考えた結果、もし今私が同じ様な事を言われたらただ悔しくなってフラストレーションが溜まるのではなく、「この人は片方の現実しか見れていないのかな」と冷静に思考を展開する事も出来るし、「私は二つの側面から現実を見て、自分が好きなスポーツやトレーニングやファッションを、自分が得意としている人の気持ちを考えてモチベーションが上がるような伝え方で届け、多くの人の心が揺さぶられる感動を体験出来る様な事がしたい。以前まではそれが出来るのはテレビや本しか無かったけど今はYouTubeにアップしたりnoteを執筆したりする事でもそれが出来るから、今はまずnoteで取り組んでいる。noteは自分の考え方や、やってきた事をまとめたり表現する練習に役立っているし、同じ境遇の人を応援出来る様にしている。そして今後どんな風に世界が変化しても対応出来る様に沢山の仲間を作りたいと思うので同じ価値観を持った人が沢山いる職場で働きたいと思う。だから師匠が紹介してくれる準備が整うのを自分が出来る事をやって待ってるよ。」と会話を展開出来るだろう。選択肢が増えて良いことしかない。是非これを見たみなさんも色々な事を俯瞰して見る事をやってみてもらいたい。きっと楽に生きられる様になる。