坊主×漫画家でイベントバーを救う!?
みなさまは「イベントバー」なるものをご存知でしょうか?
めっちゃ簡単にいうと、オフ会専用のバーです。
元祖はこの、えらいてんちょうさんのエデンだと思うんですけど、
主催者が「一日店長」と称してバーを借り切って、ファンや同志に接客しつつ、交流したりする感じです。
エデンは収益モデルがものすごい発明になっていて、
初期投資も人件費もほとんど掛らず、集客も基本的に主催者が自前でするので、変な立地でもOKだし、主催者も売上からお店にバックなので、オーナーも主催者もほとんど赤字がありません。
店舗って普通、人の流れを資源と見て運営するのですが、エデンは視点が全く違っていて、言わば気持ちの流れを資源と見て運営しています。
インターネットを使って、「この人に会いたい」とか「この話で盛り上がりたい」とかの気持ちの流れを掴むことで、お店に足を運ばせている訳です。
このシステム見たときはとても興奮しました。まさにいんた~ねっと時代の申し子って感じです。
詳しく知りたい方はこの本読んでみてください。コロナ禍を経て更に、ここに書かれている思想が大切な武器になる時代だと思いますので。。。
…って、のっけから思いっきり話が逸れたのですが、
そういう「イベントバー」なるものを、Twitterの大手大喜利垢の坊主さんも「虚無僧バー」という屋号で運営されています。
ただ、立地が新宿なのもあり、やはりコロナ禍のあおりを受けてしまったようです。。。
7月の中頃に、突然坊主さんから一日店長をやりませんかとDMがありました。
坊主さん今112万人Twitterのフォロワーいらっしゃるんですが、僕なんかに営業しなきゃいけない状況なのか…と思うと同時に、確かに今イベントバーはキツイなと思いました。
「新宿に人集めまーす!!」とかTwitterで騒いでたら、気持ち悪く感じるひといるだろうなと。。。
ただ同時に、112万人フォロワーがいる人からDM来ることって普通に考えたら無いことなので、きっとこれは何かするチャンスなんだろうなとも思いました。
僕は余ってるものが好きです。
余ってるものは安いし、欲しがっても下品になりません。周りの人にも面倒なこと言われないで済みます。
そして「余ってるもの」に価値をつけることも好きです。
価値がつけば僕もハッピーだし、余らせて困ってる人もハッピーです。世界もきれいになります。
基本的にそうやって、あんまり苦労しなくてもゲットできるポジションを選んで生きてきました。。。だからジャンプで連載できなかったんですね…(涙)苦労も競争も好きじゃないので。
また話逸れましたが、
とにかく、フォロワー112万人もいる人が僕を欲しがってるってことは、すごいアホな計算するなら、今はフォロワー100万人分、コロナでダウンサイドに振れているってことで、
それをアイディア一つで価値に変えられたら、めっちゃアツいじゃんと思いました。
だから、断らずに「ちょっと考えてまた連絡します!」と返しました。
そして頭の片隅にずっとそのことを置いて、どうすればいいか考えました。
そして閃いたのです、、、
「オンラインでやればいいじゃん」と!!!!!!
……
………
普通ですね。はいすいませんでした。
でも、その答えで納得するのに一週間掛かりました(笑)
今、イベントバーが咎められている理由は明白で、「三密」です。
じゃあ逆にイベントバーの本質はなんだ?と…
さっき言ったように、イベントバーの収益構造は、人の流れではなく気持ちの流れを資源としていて、「三密」自体は必須事項ではないはずです。
もちろん「会う」という価値は除外されてしまうので、そこに一番価値を見いだしている人には魅力が半減してしまうでしょう。
でも、主催者は可愛いアイドルではなく、漫画家のおっさんです。
(堀越耕平さん画)
そもそも僕がイベントバーを主催して「会う」を絶対的な価値として見ている人がどれくらいいるでしょうか?
それを考えれば、「会う」を消却したとしても、それに見合う価値を作る事はできるはずだと思いました。
・僕がどんな人か?どんな声か?どんな容姿か?見てみたい
・僕と話をしてみたい、僕の話を聞いてみたい
・僕に伝えたい事がある
それらに価値を見いだしてもらうには少人数の方がいいだろうと思いました(15人と設定しましたが、それでもZOOM会議何度かやった身としては、かなりキャパオーバーではあります)。
一方で、オンラインにすることで、新宿圏内から、世界中にまで参加可能圏が広がります。これはむしろ大きなアドバンテージです。
新宿に気軽に来れる距離の人はせいぜいフォロワーの20%位くらいでしょう。単純に母数が5倍になります。
また、身バレしたくない人とか、
話してはみたいけど、おっさんも新宿も怖い…みたいな人も、「気持ち」の面で参加しやすくなるでしょう。
ただ、そこまで考えて別の問題が浮上してきました。
虚無僧バー関係ねぇ、、、ってことです。
そして、売上が無いです。
食事も飲み代も自腹、「漫画家のおっさんとオンラインで話す」にいくら払うか…?
坊主さんにいくら戻すか…?坊主さんとやる意味がなにか…?
自分だったらまぁ1000円までだなぁと率直に思いました。
でも、売上の話とか聞いて、虚無僧バー借りてやるなら3万円は戻したい。
だと、30人集めなきゃだし、それって僕へのバックは0…どころか、noteの手数料があるので、むしろ僕も払う形になります。
う~む。。。
二時間やるとして、まぁ適当に自分が15分くらい話して、一人5分くらいは取ってあげたいのでって、考えるとまぁ15人が限界じゃないか…?
15人だと一人2000円。
でも、僕だったら払えるの1000円までなので、あとの1000円分何か足したい。。。
オンライン壁紙を描き下ろす
500円。僕がしろまんた先生とかだったら、書き下ろし限定壁紙もらえるなら、全然1500円とか上乗せでも払うけど、、、俺の中の根田は500円が限界だと言っている…。
あと500円。。。
虚無僧バーに寄付。
なんだかよう分からんが、主催者が誰かを助けたくて全額寄付するって言ってるなら、500円くらい上乗せで払っても自分だったら協力してあげたいと思うなと思いました。
これでいける!!!
…あれ??
そこで僕はふと気づきました。
まてまて、よく考えたら、僕のフォロワーの中に15人位は坊主さんの事もフォローしてる人おるやろ?
つまり、両方のコラボ見れるならそれだけで1000円×2払えるんじゃない?
え、じゃあむしろ1000円分得した気分になれるじゃん(自分の金銭感覚調べ)!!!!
一方僕は、坊主さんとコラボできるだけで嬉しいわけです。お金払ってでも100万人のアカウントから僕の活動紹介して欲しい。。。
しかも今回「ただの客」以上のやり取りができたことはプライスレスです。
それが実質プラマイ0円で得られるなら、その時点で僕はもう超お得なんです。
もちろん坊主さんも売り上げが上がってお得。
15人の人たちも、2000円は払うけど、気持ち的には1000円分(僕の金銭感覚換算)お得…?
ウソ、全員得しとる!!!!!?????
一週間の時を経て、僕はそこがオンラインバーの価値なのだと結論付け、坊主さんにDMを送りました。オンライン虚無僧バーをやりましょうと…。
返事は、
実店舗のイベントバーって、オーナーの人は実際の場を提供することで価値を提供しています。
オンラインバーの場合は、場は空中にあるので、そもそもオーナーの概念はなかったんですね。。。お互いに持っている何かしらの価値を提供し合うわけです。
純粋なコラボレーションだった。
でも、そうやって考えると見えてくることもあります。
つまり、実店舗の「場」に変わる何かを価値として提供しあって、それが相手と非対称になったとき商売になるってことです。
単純に影響力の差を差額としてコラボ料をとってもいいでしょう。
他にも例えば、回しの上手いインフルエンサーはコラボ価値が上がります。
イベンターとして、Twitterで営業できます。「ZOOM会議絶対面白くします!!!コラボ料○時間×万円!!!」とか。。。
歌が上手い人、手品ができる人、かわいすぎる猫…etc
そういえば、ZOOM会議に出てくれるアルパカ、すでにいたわwww
今の状況が続くなら、専業のオンライン司会者とか出てくるかもしれませんね。
成功しても、失敗しても、こういうイベントはちょいちょいやっていこうと思っています。
今回は、単純に僕や坊主さんへの興味と書き下ろし壁紙しか、具体的な価値は提供していませんが、イベントを通して、更にオンラインに合った価値をデザインしていけたらなと思っています!!!
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