霊と西洋魔術
ネクロマンサーは、死霊魔術と呼ばれることもありますが、西洋魔術と比べて似て非なるものであります。
魔術の定義は、自らの意志によって外界の事象を変化させるというものです。
西洋魔術師は、霊の世界に関わろうとはしません。クリフォトの領域だから危険であるという認識なのです。クリフォトは、不安定な領域を意味します。
中には、クリフォトの研究と実践を重ねている方もおりますが、霊を崇め奉ろうという姿勢がまったく感じられません。
霊よりも、悪魔喚起や召喚してどのような情報を引き出せるかなどに躍起になってます。
悪魔は、精霊または悪霊であると言われてますが、私自身の経験上、己の欲の部分から出たエネルギー体だと思ってます。
ある著名な神秘家が、霊に対する防衛方法として、笑っていれば霊から身を守れるなどと書いてある本を見たときは、唖然としました。
霊からの制裁を本格的に受けてしまったときは、笑える気力すら起きないものです。
魔術師は、カバラ十字で自身のオーラを純化し、小五芒星の追儺儀礼で邪なエネルギーを別の空間に飛ばすことで、霊的なものを浄化するということを、知人のアデプテス・マイナーから聞きました。
アデプトとは、魔術師の位階の中で、達人を意味する称号で日本の魔術結社の中では最高位になります。
これもまた、イメージ上で行うものであり、霊に実践してみたところまったく効果がありませんでした。他の方もやってみましたが同じ結果となりました。
魔術師は何を浄化しているのだろうかと、よく仲間と語ったものです。
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