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HOTEL CLASKA

今年の12月にCLASKAが閉館する。メールマガジンで知りショックを受けた。これは泊まりに行かなくては。。CLASKAが存在したという記録を残してお別れしようと思い、先月宿泊してきた。初めて泊まったのは2007年。都内に住んでいながら、半年に一度、CLASKAに宿泊するのが楽しみだった。きっかけはインテリア雑誌だったと思う。今では当たり前のようにあるけれども、当時はリノベーションホテルなんてまだ珍しかったし、デザインを手掛けたのは鄭秀和氏だ。彼のデザインが好きだった。(ちなみに当時の運営はTGOなだけあって、サービスもユニークだった。御門屋の揚げ饅頭のお使いとか笑)

仕事が忙しくなって、2FのDOや1FのKiokuhは利用していたものの、宿泊する機会がすっかりなくなっていたので、先日フロントで「お久しぶりですね」と言われてしまった。今回泊まるのも躊躇したけれど、閉館まであと4ヵ月。。泊まれるチャンスがあと何度あるだろうか。せめて一度は泊まって、記憶と写真に残しておきたかった。今回許可をいただき、色々撮影させてもらった。さらに客室も案内していただいたので、写真とともに紹介したいと思う。

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泊まったのは#506。この部屋に何度泊まったことだろう。シングルルームで決して広くはないのだけど、窓際一面がガラス張りのバスルームという作りで開放感があり、狭さを全く感じさせない。夜は照明を落として、音楽を聴きながらバスタイムを楽しむのが以前の定番だった。この部屋は夜の方が好きだ。窓からは東京タワーが見える。

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アメニティもずっと変わらず。お茶も3種類ほど備えられている。
CLASKAが提供してくれるのは泊まる場所ではなく過ごす時間。デザインもサービスも、ここで心地良く過ごすためのものだと感じられる。それは今も変わらない。ここに来ると、外出せずホテルに籠りたくなるくらいだ。


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他の部屋も少し。ここは#401 JUNIOR SUITEで部屋より広いテラスがある。ここにも思い出があったり。

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お薦めの部屋を見せていただいたのだけど、元々鄭秀和のデザインが好きで泊まっていたと伝えたら、"Modern"を中心に色々案内してくださった。

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ここは#403で、音響に拘った部屋なのだとか。もしまた泊まる機会があったら、次はここが良さそうだなぁと思った。

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1Fのダイニングはオープン当時のThe LobbyからKiokuhに変わったものの、インテリアデザインは変わらない。

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朝食は迷ったけれどもEnglish Breakfastに。

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Fuglenの美味しいコーヒーをいただくことができる。そういえばコーヒーを飲めるようになったのはCLASKAがきっかけだった。初めて泊まった際にサーブされたコーヒーが思いの外美味しくて。当時はどこのロースターの豆だったのか分からないけれど、ブラックが美味しくて、そこからコーヒーに興味を持ち始めたのだ。そんなエピソードもあり、思い出が詰まった場所がなくなってしまうのはやはり寂しい。

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CLASKAはリニューアル当時のコンセプトの通り、泊まるためだけの場所ではなく、ライフスタイルの延長線上にある。大好きな場所だった。

CLASKAに込められた思い
老朽化したホテルを「どう暮らすか」という問いに対する様々な答えを組み合わせることによって、これまでに無いカタチのホテルとして生まれ変わらせたい、という思いが込められていたそうだ。

閉館まであと3ヵ月。




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