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感覚を疑いましょう

デザイナーをやってると仕事柄、いろんなものを沢山みてるんで、すべてではないけど、普通の人より(ここはあえてこんな感じにかきますね)美的感覚が違ってくる気がするんですよね。

特に、ぼくが大学の頃とかデザイナーになりたての頃とかは、めっちゃイキってたんで、他人と違う感覚を持ってる方が、デザイナーとして成功するんだ!とか言って勘違いしてた記憶があります、、。

なんで、オカンが、「この絵綺麗やねー」ってゆっても、「えー、ほんまに?こんなん普通やん」って、偉そうにゆってた、、。

実際仕事をはじめると、その若かりし頃に抱いていた感覚が、如何にアホなものか思いしらされた。だって自分がバカにしてた、綺麗ってものが作れない、作っても「そんなのぜんぜん綺麗ちゃうがな!」ってつっかえされる。

そりゃそうだ、だって自分のイビツな感覚をベースに作ったんだから、できるわけがない。

最初は、僕の感覚がわからない人が悪いんだ!なんて舐めた事考えてたけど、それが立て続けに起こると、「え、これ、アカンのちゃうん、、」と自分の感覚を疑いはじめる、、
それで、これではまずいと思って、冷静になる。

人とは感覚が違うってことに、優越感を感じているうちに、いわゆる普通の感覚に気づかないようになってる、、。これはあかん。

そこで、色々考えたり、友人に相談したりして教えてもらったいい方法ってのか、これ。

普通の感覚を知るための練習

・できるだけ有名な画家の展覧会にいく。
(できれば、人の多い土日なんかがベスト)
・会場内では、人だかりができてる作品を探す。(展覧会イチオシの絵の前とか!)
・そこで、絵の前で話してるおばちゃんたちの話や、1人ごとをこっそりきく。

なんでこんなことをするのか?っていうと
関西のおばちゃんって、ほんとに正直だと思ってて。
綺麗なものは綺麗、汚いものは汚いって感じで遠慮なしにハッキリ言う。
それが以外と的を得てる気がしてて。
正解ではないかもしれないけど、いわゆる自分の歪んだ感覚よりは、正直なんだと思った。

そうやって、おばちゃん達の声を聞きながら、自分がその絵をみて感じた事を比較し、例えば、美しさの偏差値50ってどの辺の感じなのか?自分の感じてる感覚と、どれくらい差があるのか?もし、人に提案する時の美しい感覚の外し方ってどれくらいなら許容してもらえるかetc....

自分の感覚を疑いつつも、再度冷静に振り返りながら、感覚の幅ってのを自分なりにコントロールできるようになると、デザインがもう少しうまくなるような気がするのです。




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