憧れ

青々とした植物よ
おまえが結んだ相即不離の糸を
なぜ私が切ることになる
君に切ってほしくて耳塞ぎ愛唄う
けれど君は切らず、断定もせず焦らすばかり
優しさゆえに卑怯である、汚い
一プラス一の二の時間
声にあれほど癒されることはない
「今晩も電話しよう」“今晩”の言葉でさえ光って見えたあの頃
今や幻
君もいずれ忘れていく、この時間さえも
別れ際にその瞳で最後まで私を見ていたことも
私の美しい存在であって欲しい、永久に

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