母と娘


朝目を覚ます頃 それと同時に眠る母
いつからなのか
“もう働かなくていい” 父の優しさ 甘さは
いずれ母を苦しめてしまうのではないかと
母の心は次第に現実から非現実的へと変わり始める
いつからなのか
“猫になりたい”と望む我
母も同じ気持ちなのかもしれんと感じたあの目
かなりの怖さに我は母に棘ある言葉を伝える
何かが怖くて
ただ、母にはこの世界の色が鮮やかに見えてくれ
母だけは

あなたの娘は何者か
「愛」などで満たされることはない
あなたがどれほど光ある音を伝えたとしても
あの娘には響かず
あの娘の心はどうしたものか、どこにある、
誰のもの
何に愛されたい、何に満たされたいのであろうか
どこかおかしい、苦しそうなあの娘

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