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鳥に運ばれ土に足をつける
光と水と風があれば無限である
太陽求めては 茎は徒長する
新芽は青々とし、蕾は膨らみ花が咲く
他の陰になり光を浴びれん者もおり
喰われて最期まで生き抜くことが出来ん者もおる
健全な者もやがては力尽きて土に還るだろう
ただ、皆いつかは顔を出す
同じことを繰り返す為に

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自然の花は光を求めて個性を出しながら育っていく。土から生えて全力で咲く姿が自然で最も美しい。
しかし花を必要とする者も当然いる。
自然の花茎を人間の手によってへし折られて、長さ・品質・大きさで束ねて分けられる、それを暗い箱の中に長時間保管され、それぞれの花屋へと手に渡っていくのだ。
花視点で考えると拷問である。
突然足を切られて、食事が長時間出来ないまま、
一緒に居たくない奴と束にされたり、
風を感じて青い空をずっと見続けたいのに見れないのだ。花屋に渡ったものの最後まで咲く役割を果たせない者も中には居る。
そう考えた時に花が人間の生活の中にある有り難さを感じなければならないと思った。
フローリストもしくはアーティストは特に自然に生えていた頃の花本来の美しさを超えた作品を創り出すことが花への感謝の気持ちを表す事になるのであろう。客も売上も優先しなければならない事は山ほどあるが、まずは今目先の花がどんな自然を生きて経験し、ここへやって来たのか想像を繰り返し繰り返し行う事が大切で、花を物(道具)としては絶対に見てはいけない。

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