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きみ、アルバイトをする暇があるなら小説を書きたまえ!4


小説で飯が食えるか!

この世界には夢も野望もあるんだよ

我が輩はわなびである。名前は猫海士ゲル。
どこで生まれたか……偉大なる北九州市にて爆誕した。今は亡き門司競輪場の隣にあるというギャンブラー・パパも足繁く見舞いに通える産婦人科医院だった。

幼少期は母に連れられて図書館に行くことが多かった。
意外にも我が母は本をよく読むひとだった。逆にこの当時はマンガを読むと叱られた。テレビアニメもあまり見せて貰えなかったように記憶している。
……ところが、母は晩年になってジブリにハマるわけですが、
それは\(^^\)置いといて、

小説を読み慣れていたせいか、小学校の感想文に比喩表現や擬音を織り込み書いていた。三者面談で担任教師が「文学の才能が秀でています。ぜひ、そちらの能力を伸ばしたほうが良いですよ」と言ったのに対し、母は平然と「いえ、この子には自衛官になってもらいます」と自衛隊の高校(現在の高等工科学校/当時の少年術科学校)へどうすれば進学出来るかを尋ね始め担任を閉口させていた。
……高校は普通の学校に進学したが自衛隊への就職は母が『勝手に』手続きしてきた。呆れて立ち尽くす僕に「陸・海・空、どこにするの。お母さん空自を勧めるわ」というので反発心から海自にした。


*参考資料*

結果的に海自で、それも『艦艇要員』で正解だった。
海自という組織は大雑把にいうと半分が潜水艦を含む艦艇部隊で残り半分は航空部隊。よく海自を「海軍」と言う人がいるが、間違ってはいないが、厳密に言うとこの海上自衛隊は「航空海軍」だ。
航空部隊以外にも、いわゆる「丘の仕事(陸上部隊)」である警備隊や通信隊、補給所関係者も大地の上で仕事をする。とにかく組織がやたらと複雑でデカい。
だから一生涯、フネに乗艦勤務しない海上自衛官というのも割と多くいる。
(海自の有名人である歌姫「三宅 由佳莉(みやけ ゆかり)」海曹は音楽隊のひと。艦艇勤務は経験していない)

僕は当初、航空基地要員を希望していたが艦艇乗り組みになった。
実は艦艇へ乗り込むと手当が分厚い。しかも「ぺーぺー」の水兵でも基地の近くならアパートなどを自分で借りて桟橋まで通いの「サラリーマン生活」が堪能できる。
ぶっちゃけ、あんまり自衛官とか、軍人とか、そんな雰囲気はない。
『船乗り』という感じ。

海自の総本山は呉だけど総司令部は横須賀だ。
だから出航すれば、結構な頻度で横須賀へ入港する。
入港後は(幹部の人たちは会合やら資料作成で大変だけど)上陸が許可される。横須賀駅から東京・秋葉原までちょろっと行ってきてエロゲーを……パソコンソフトを大量購入する。
こうして僕はこの街の魅力にどハマりしていった。

もちろん隣の神保町にも行った。
小学館近くの喫茶店で、あきらかに漫画家と編集者という一団を目撃したこともある。ひっそりそばに座り聞き耳を立てていたのは良い思い出だ。

だから僕は、自衛隊を退職してから東京都民になった。
わずか数年間だけだけど(^^)楽しかった。

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