オタク、母がティアラを名乗り出す

『Mr.5』発売されましたね。

私も買いました。

ついこの間まで「内容がちょっとずつ違うとは言え同じ名前のCD何枚も買うジャニオタすげえ〜」完全に対岸の火事と捉えていた私、この度めでたく初回限定盤A、初回限定盤B、通常盤の3枚を一挙にカートにぶち込むこととなりました。

パチパチパチ👏

対岸の火事はいつしか、対岸くんに於いて私の懐に大火を齎した。
できればこの火は一生燃えていてほしい。
岸くんがこの先どんな道を選ぶかわからないけれど、一オタクとしてはこれからも歌い続けてほしいなあ。
今後もCDの売上に貢献という形で岸くんを応援することができますように。

フラゲ日、発売日当日ともにタワレコさんに行く都合がつかないので『Mr.5』はオンラインで注文しました。
オンラインでキンプリ関連の商品を購入すると15%のポイントキャッシュバック、そのうえ特典は付くわ送料無料だわ……ああ、タワレコさんはどこまで私を甘やかしてくれるんだろう。

キンプリのベストが家に届くのを家族に知られたくないので、わざわざセブンイレブン受取にしました。
そのため私の手元に届くにはもう2、3日後になるそうですがそこはやむなし。
何度も言うけど今さら岸くんに沼堕ちしたことをオフラインで知られるのはどうにも死ぬほど恥ずかしい。
これは別に岸くんがどうのとかではなく、アイドルに夢中になっている自分を世に晒すことに対する耐性が私になくて恥ずかしいと言うだけで、岸くんやその他のアイドル、そのファンの皆さまのことを恥ずかしく思っている訳では決してないです。

うちの母は、世の母にありがちな超絶スピーカー属性なので、私がキンプリのベストをバージョン違いで3枚すべて購入したことを知れば間違いなく身内に吹聴して回る。
それは絶対に阻止したい。

母は『Mr.5』のTVCMが流れるたびに、

「あれ買わないの？」
「ねえ買わないの？」
「買いなよ」

私に圧を掛けてきた。
その都度「買わないよ（買わないとは言ってない）」といなしてきたけれど、あれは私を試しているのではなく、おそらく母自身『Mr.5』が欲しいのだと思う。
私に買わせて、あわよくばおこぼれに預かろうとしているに違いない。

そう思う理由はまさにタイトル通りなのだが、最近母はティアラを名乗り出した。

「親にスマホやタブレットを与えると気がついたら陰謀論に染まっていたりするので、親の端末では定期的にかわいい猫の動画を検索すると良い」というライフハックを以前便利なインターネッツが教えてくれた。
うちの母は陰謀論ではないだけましだが、キンプリの情報をいつの間にやらネットからぐいぐい吸収している模様。

先日のおしゃれクリップを観た私が「もし今すぐ死ぬようなことがあったら走馬灯に海ちゃんが私の弟であった記憶を捩じ込んで死にたい」と言うようなまあまあ血迷ったことを母の前で口にしたところ、

「いねこは海人が好きなの？　お母さんはやっぱり“しょうれん”が好きだわ〜」

と返ってきて、おったまげた。
親の口から“しょうれん”と聞かされる日が来るとは思わなかった。
母よ、一体スマホで何を検索しているのか。
そんな言葉をどこで覚えた？

そして最近ふとした時に出る母の鼻歌がキンプリになったので、それを指摘したところ「だってお母さんティアラだから」と件の発言が飛び出した。

TVで歌番組やドラマを観るだけの、お金も落とさず茶の間で楽しむくらい。
音源は人から借りたりyoutubeにお世話になったりしている身の我ら姉妹。
たとえキンプリのことは好きだとしても己がティアラを名乗ることはおこがましいことだと。ずっと思っていた。
ゆえに我が家で真っ先にティアラを名乗り始めた母のにわか魂に、激しい衝撃を受けた。

そんなお茶の間ティアラの母はいまだに『すきすきワンワン！』を引きずっている。
VS魂で映画の番宣に来ていた北村匠海くんが岸くんと横並びになったカットが流れた際は「猫とワンワンがテレビに出てる！」と大喜びしていた。
言いたいことはわかるけれど北村匠海くんのことを猫と呼ぶのも大概だし、岸くんはそもそもワンワンではなく人間。
（何ならワンワンの浮所くんも同番組に出演しているので、ますますややこしい）

18日のうたコンも、お茶の間ティアラはしっかりとTVの前に待機していた。
お茶とお菓子を片手に神妙な面持ちで彼らの歌唱に耳を傾けていた。
「キンプリの出番に合わせて風呂から出てきた」と言って、母の隣で父も神妙にしていた。
父よ、そんなにキンプリが観たかったのか。

脱退する3人の熱のこもった歌唱にこちらの胸も熱くなると思えば、残留組の廉くんと海ちゃんの目がみるみるうちに涙ぐむのを見て思わずもらい泣き。
終始穏やかで和やか、すごく良いステージでした。

放送終了後、母は「岸くんは歌がうまいなあ」としきりに感心し、父はこの日もまた「神宮寺は本当にきれいな顔をしているな」とめいめい感想を述べていた。
ついに岸くんの歌唱力に気がついたお茶の間ティアラに私は、母の日には『Mr.5』をプレゼントしようと思う。

それはそうと、うちのお父さん。
何でそんなに神くんの顔が好きなの？