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その後の話。

タイトルの通りです。

22日を以って推しの岸くんがKing & Princeを脱退しました。
最後に大きな感動を与えてくれたVenue101での5人最後のパフォーマンスのこと、今後の彼らをどのような気持ちで応援していきたいかなどを、この一つ前の投稿をぽちぽち綴っている間に日付を跨ぎ、23日を迎えました。
King & Prince5周年の、おめでたい日です。

私がKing & Princeの岸優太を推していた期間は数えてみたところちょうど80日間。
その間noteに自分の気持ちを書き留めることで22日を、寂しくも悲しくもありながら穏やかな気持ちで迎えることができました。

この80日間という限られた期間で出来る推し活の一つがnoteでした。
ここはあくまで気持ちを整理する場所で、キンプリに関する情報はほとんどtwitter頼りでした。
twitterアカウントを開設して小出しに思いを吐き出す道もあったのですが、ナーバスになっているティアラのお嬢様方の意見交換会になっている社交場に「今さら岸くんにハマりました!」「楽しい話がしたい!」と入っていく勇気は私にはありませんでした。

FCにしてもそうです。
今なら岸くんのファンとしてキンプリのFCに入れる最後のチャンスだと、考えなかったかと言われれば嘘になります。
私が沼堕ちしてしばらくして、FC入会時の「好きなアーティストを教えてください」と言う設問から脱退組の名前が消えtwitterが大荒れになっているのもただ遠巻きに眺めていました。

FC駆け込み入会が殺到し、会員数が100万を超えたとtwitterで知った時は驚きました。
FCに入れば限定動画を見られるし、最後にはおそらくメッセージカードも届くのだろう。
これは少し前に解散したV6推しの友人が推しからの最後のメッセージが届いたことをtwitterで報告していたのを見ていたので予想がついていました。
岸くんのキンプリとしての最後の姿を見てみたいという思いはありましたが、FCは年会費制。
キンプリのことは全員好きです。
メンバー全員が好きだと思えたアイドルグループはキンプリが初めてでした。
しかし最推しが在籍するのは一、二ヶ月の話。最推し不在期間がほとんどを占める年会費を一括で払うことの是非を自分に問うた結果、私はFC入会はしないという選択をしました。

twitterではたびたびFC限定配信動画の転載がTLに現れます。
よく見かけたのは脱退を発表したあの日の浅いお辞儀動画と、最後のメッセージ配信です。
私はこれらの動画を一切再生しませんでした。
それらはFCにお金を払っている人たちだけが見られるべき動画だからです。
なので私は彼ら自身の口から語られた脱退報告がどんなものなのか知りません。

「彼らは言いたくないことを事務所に言わされてる」
「台本だ」
「彼らをずっと見てきたからわかる」
「彼らは事務所に引き裂かれた」
そう言った意見もまた、おすすめツイートとして私の元にふんわりと現れました。

新参者でありFC会員ではない私には、真偽の程はわかりません。

それでも、最後のリリース作品であるベストアルバム『Mr.5』は人気絶頂の中それぞれの道を歩き出すメンバーへの餞のつもりで限定盤A、B、通常盤すべてを購入しましたし、脱退のその日まで感慨深く彼らの5年間を思いながら楽しませていただきました。

日付が変わって、23日。
noteへの投稿を終え、寝る前にtwitterを開いたらKing & Princeが大炎上していました。
少なくとも私には「大炎上」しているように見えました。

トレンドから事情を察するに、有料ブログにラストメッセージを期待するファンのアクセスが集中しサーバー落ち。日付が変われば退所する平野くん神くんのブログは消去されるのにだ。
さらに、日付が変わる少し前に平野くんが投稿した内容が物議を醸すものであったようだ。
サバ落ちと内容、二つの要因が重なって結果的に平野くんや他のメンバーの有料ブログのスクショがtwitter上に出回ってしまった。

有料ブログ会員になっていない人の中には「たすかる😭🙏」と喜んでいる人も見受けられました。
私もまた非会員でありその恩恵を受けることを放棄した立場なのですが、動画は再生しなければスルーできますがスクショは否応なしに目に入ってきてしまいます。
本当に言い訳でしかないですし、申し訳ないとは思っているのですが、有終の美を飾ったと信じていたキンプリがファンたちの間でどうしてそんなことになっているのか、好奇心には勝てませんでした。
すみません。

正直なことを言いますと、私は平野くんのブログに対して少し眉を顰めた側の人間です。
平野くんの文章は飾り気がなく率直で、それだけで見れば決して不愉快なものではありません。
ただ、物議を醸してしまった理由はやはり、彼の文章の性質にあると思いました。
平野くんの文章は彼が伝えるべく意図を伝えるのに必要であろう5w1hがところどころ欠けています。
私は深読み可能な意図の曖昧な会話が不得手なのですが、相手の人となりを知ることでその曖昧さを補って何とか日常生活を過ごしています。
私にとって平野くんは画面越しにしかその人となりを知り得ない芸能人で、カメラが回っていない状態の彼を知らないので、文章から彼の本心を掬い取ることはできません。
文章が読めないわけではないので結果「私はこう捉えた」という解釈になってしまう。
深読みが可能なラストメッセージは、どうしても物議を醸すでしょう。

これが、創作物なら良いんです。
あえて主語を省くことで受け取る側に想像させ、ミスリードを誘うのはミステリでは定番の叙述トリックです。
歌詞でもそうです。あえて誰が、もしくは誰にを曖昧にすることで、受け取る対象を広くする。スピッツはまさにそう言った詞が多いなと思っていますし、そこが好きです。
でも、意見や感想、いわゆるお気持ち表明はそれではいけないと思います。
実際に平野くんのブログや脱退報告動画に対するファンの意見には「つまりこれは〜ってこと?!」「〜って、解釈できるよね?!」と言ったものが散見されました。

解釈していいのは創作物だけです。
公式発表や公式見解に「つまり」なんて独自の解釈を受け取り手が与えはじめたら、収拾がつかなくなります。
収拾がつかなくなったら、それが物議を醸すと言うことです。

事実「円満退社ではない」と解釈するファンが多く、そのヘイトの矛先は多くが事務所に向けられていましたが、事務所憎しで所属しているタレント……つまりはキンプリ残留を選んだ廉くんや海ちゃんにその怒りが飛び火したら嫌だなと、恐ろしいなと思いました。

twitterでは静観する姿勢を貫き、キンプリのことを呟くことも一切しなくて正解だったなとも。

複雑な気持ちのままその日は眠りにつきました。
世が明けたら、廉くんと海ちゃんが2人で残していこうと決めたKing & Princeの6年目が始まるのです。
5分の2がいなくなるとなれば、ファンの数が減ることは重々承知だったでしょう。
ジャニーズにそう言った前例があるのかはニワカの私には分かりませんがいっそのこと解散して別名でデュオとして再出発する手だってあったはずです。
それでもなおキンプリを続けていく道を選んだ2人を私は愛おしいと思いました。

23日は平日で、社会人である私にはいつも通りの火曜日です。
私は決して若くはありません。
仕事では責任あるポジションに就いています。
働かなければなりません。

この日、岸くんはVS魂の収録に参加するのだと前々から報道がなされていました。
昨日の今日で推しが働いているのです。
私が働かないで誰が働くんですか。
岸くんの退所はまだ少し先で、主演映画の公開も控えているのだから、実入りは少しでも多い方が良いのです。

仕事を終えtwitterを開くと、キンプリ公式アカウントから5周年記念生配信がYouTubeやインスタライブ他複数の媒体で同時開催されると告知が出ていました。
私がキンプリを追い始めて初の生配信です。

最推しの岸くんはいないけど、廉くんと海ちゃんのことだって可愛くてたまらない。
今の自分にできる精一杯で頑張っている子はみんな尊い。
配信時刻がちょうど我が家の夕食時だったのでいつもはニュースやバラエティがついているテレビにYouTubeを映して、家族全員で見守るように視聴しました。

アーカイブがあるので貼っておきます。

内容はざっくり言うと新曲発表のお話、ファンミの開催、2人で祝う5周年と新しいロゴのお披露目。
ほのぼのまったりした空気の中でこれからのことを話す廉くんと海ちゃんの姿は、私の目にはとても健気に映りました。
そう、健気なんです。
岸くんが好き、と言う思いから始まった推し活でしたが「ああ、これからもこの子たちを応援しよう」と素直に思えました。
だって岸くんも言ってたじゃないですか。
「King & Princeはこれからも続きますから引き続き応援よろしくお願いします」って。
推しに頼まれて応えないオタクがいるものですか。

二人になったキンプリを見るのは辛い、と言う意見も多いです。
その気持ちは否定しません。
真っ当な感情だと思います。
でも、続けることを選んだ二人を批判したり否定することは少し待ってほしいのです。
本当にその言葉を彼らに伝えることは適切なのか吟味した上で、出来ることなら思いとどまってほしい。
思うことは自由です、誰にも止められません。
伝えるかどうかは自分の意思で止められます。
私はただ、廉くんと海ちゃんが傷つくような意見がネットに溢れかえるような事態は避けたいのです。

この生配信で海ちゃんはファンの動向をかなり押さえていることが窺える発言を繰り返ししていました。

廉くんと海ちゃんによる新生King & Prince1日目。
私はtwitterアカウントを開設しました

私はもともと気が強く口は悪く喧嘩っ早く出来ることなら揉め事は拳で解決したいと思うほど短気なのですが、いい歳した大人なのでそこは思うだけにしています。
そしていい歳した大人であるが故にSNSでネガティブな思想を発散すると如何なるリスクが降りかかりマイナスの影響を受けるかも、それなりに知っています。
なので、twitterのように気軽に発信できる居場所ほど明るく楽しく前向きでいたいと。
逆に言えばそう振る舞えないのであれば、その場から去るくらいのつもりでSNSを嗜んでいます。

推し活アカウントは楽しさと苦しさの諸刃の剣です。
解釈違い、派閥争い、マウント、陰口、今日もどこかで推しを巡って誰かと誰かがぶつかっている。
それが嫌で避けてきたtwitterでの推し活ですが、海ちゃんがSNSを見ている可能性があると知り我慢が出来なくなりました。

これからの廉くんと海ちゃんを応援したいと思ってるよと言う声をあげたくなりました。
どうやら歴戦の海ちゃん担当によると海ちゃんは積極的にエゴサーチして、負の意見をも力に換えているとのことで安心しました。
それでも「好き」の声があることを海ちゃんと(おそらく海ちゃん経由で)廉くんに伝えたい。

勢いで開設したtwitterアカウントで、穏やかに、それでいて情熱を持ってこれからのKing & Princeを応援していきたいと思っている素敵な方を何名かフォローさせていただきました。

廉くんと海ちゃんに向けたあたたかい言葉の数々を眺めながら、優しい気持ちでその日は眠りにつけました。

翌朝。
目を覚ましたらKing & Princeが大炎上していました。
少なくとも私には「大炎上」しているように見えました。
(一日ぶり二度目)

あれ?
岸感……じゃない既視感。
なんで?
なんで今日も燃えてるの?!

昨日と同じく朝からまたトレンドを確かめて状況を把握します。
どうやら昨晩の生配信の後に「キンプリの2人が新曲を出す。『だが、情熱がある』の主題歌は現行のSixTONESからキンプリの新曲に変更される」という記事がネットニュースに上がったらしい。
それがキンプリとSixTONES双方のファンの間で良くない方で話題になり、話題になったことを受けて主題歌変更の件がニュースから削除されたことが炎上に拍車を掛けた……と言うのがおおよその筋でした。

これに関しては早朝からドラマ『だが、情熱はある』公式twitterが5月28日放送の8話からキンプリの新曲『なにもの』が新EDに、それに伴いこれまでEDを担っていたSixTONESの『こっから』がOPを担うとの発表があった。

主題歌交代は案の定飛ばし記事。
ソースもあやふやなまま不安や不満を覚えたファン同士が諍いを起こした結果のボヤ騒ぎ、と言ったところでしょうか。
これに関しては本当にネットニュースに腹が立ちます。
ソースが曖昧な情報を話題になるならといち早く世に晒す、そう言うのはスクープとは言わないです。
デマと言います。

SixTONESの『こっから』はあのドラマを盛り上げてくれる熱量のある素晴らしい曲で、私も公式YouTubeで配信された日から何度も聴いているくらい大好きです。
「キンプリとSixTONESは仲良しなんだよ」とSixTONES推しの歴戦ジャニオタの友人に教わっていたので、デマで双方のファンがいがみ合うのは見ていてしんどい。

ジャニーズタレントW主演でOP/EDを分け合ったドラマといえば中島健人くん平野くんの『未満警察』が今の私には真っ先に思い浮かぶ訳ですが、思うに『だが情』も最初からW主演W主題歌だったのでしょう。
キンプリ側の事情で22日までは公表することは叶わなかったでしょうし、8話の放映でゲリラ的にお披露目するつもりだったのだと私は考えます。
生配信で「新曲出します」「タイトルは『なにもの』です」と告知された時点で、あのドラマの視聴者なら第一話で進路希望調査に「何者かになりたい」と記述した件があったことを思い出していたのでは?
実際SixTONESの『こっから』も事前告知は一切なく、第一話のエンドロールで突如流れた「このカッコいい曲は何なんだ?!」とドラマ沼のTLがざわついたことを覚えています。
あの場で主題歌の話をしなかったと言うことは、そう言うことなんだと思います。

廉くんと海ちゃんは今それぞれドラマのお仕事を抱えていますね。
ドラマには撮影の他に番宣のバラエティ出演があり、それと並行して5人でのキンプリとしてキンプる。や音楽番組での歌唱をこなしつつ、二人体制のキンプリの仕事(新曲の準備、雑誌の取材、etc.)を水面下で進めていたのだと思うと、本当に、本当によく頑張りましたと褒めてあげたくなります。
お前は何様なんだと言うツッコミは無しでお願いします。
脱退発表のあの日からおよそ半年の間に、時間をかけて気持ちを整理して、二人体制のキンプリに対する不安あるいは期待と言ったありとあらゆる感情をお首にも出さずやってきた廉くんと海ちゃんを健気と言わずして何と言いましょう。
何度も言います。
私はそう思います。

廉くんと海ちゃんによる新生King & Princeの2日目。

私はKing & PrinceのFCに入会しました。

自分でもびっくりです。
最推しの岸くんはいません。
FCなんて、退所後の岸くんが発足させたらもしかしたら入るかもな〜くらいに考えていました。
岸くんのことを嫌いになった訳じゃないです。
今でも好きです。
でも今の私が、FCに入ってCDを買って応援したいと思ったのは廉くんと海ちゃんでした。

FC入会はスピッツ以来です。
ジャニーズのFCに入る日が私の人生に訪れるなんて思いませんでした。
正直、右も左もわかりません。
入会時「好きなアーティストは誰ですか?」と廉くん海ちゃんどちらか選べと問われる究極の質問みたいな設問も新鮮でした。
何のために訊かれてるんだろうと思い調べたところ単純に個別のグッズを生産する際の需要調査だそうですね。
そうか、この子たち、アイドルなんだ……!
そんなめちゃくちゃ今さら超あたりまえ体操なことを思い知りました。
邦ロックオタク歴20年超、いろいろなバンドやアーティストのライブに参戦してきたけれど個別グッズという概念は(少なくとも私の歴代推したちには)存在しませんでした。

この『アイドルと無縁に生きてきた女がKing & Prince岸くんに沼堕ちした話』もこれで20本目です。
まさかこのキリ良き20本目で、こんな話をすることになるとはお釈迦様でも知りますまい。

岸くんに沼堕ちした結果、岸くん不在のキンプリのFCに入り、もう気恥ずかしいとかおこがましいとか言ってる場合ではなくめでたく私もTiaraになりました

ありがとうございます。

私のオタク人生、廉くん海ちゃんのKing & Princeと共に第二章の始まりです。

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