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推しに恥じない「良い子」でありたいよね

今週末も街へ繰り出す予定があったのでタワレコさんを覗いてきた。

目的はこれ。

私の生活圏は平野紫耀くんの古巣・名古屋。

従姉妹の友人が平野くんと同じ高校に通っていたことがあったりと、彼が本当にこの地球に、と言うか名古屋に存在していたんだなと思えて実に不思議な気分。
地元球団を応援するかの如く、お茶の間ティアラの母は平野くん贔屓だ。

こちらの展示、平野くんが大好きな入場無料だけど整理券が必要で、その整理券は開店15分後から配布開始とのこと。
名古屋に着くなり整理券をいただきにタワレコさんに向かう。エレベーターでタワレコのある9階に到着すると、扉が開くやいなや目の前にティアラの皆さん大集合。

ちょうど次の回の入場整理の呼び出しをしているところだった。
整理券を片手に入場列を形成する呼び出しに従うティアラの皆さんがぞくぞくと動き出す一方で、私はその近辺をうろうろ徘徊してまわる。

はて、入場整理券はどこで配布されているのだ。

それがわからないのである。
整理券が必要な旨は展示場所の入り口脇に小さく書いてあるものの、どこが配布場所だとかそう言った情報は見当たらない。
配布終了の折にはタワレコのtwitterにお知らせが出るらしいが、そのようなツイートは確認できなかったのでまだ配られているはず。

その回の列形成が終わり全員が入場し終わったところでお手隙になったであろう、呼び出しをしていた展示担当スタッフさんに私はすかさず声をかけた。
あの〜、これの整理券ってまだ配ってますか?と尋ねる私に食い気味に「ありますよ」と、スタッフさんは入場時間がちょうど3時間後に指定された券を渡してくれた。

私としてはそもそもの用事があって名古屋に来ているので、3時間後というのは願ったり叶ったり。ちょうどその用事を済ませ少し余裕を持ってタワレコを再訪できる、実に都合の良い整理券がいただけた。

無事手に入った整理券を大切に手帳に挟み、タワレコからは一旦去ることに。
エスカレーターで駅ビルを降っていくと、一つ下の階の本屋さんの一角で女の子が電話をしているのが目に留まった。
先ほどタワレコで見かけた全身ラベンダーカラーコーデの女子小学生。
連れ合いも見当たらず1人で展示場の前でまごまごしていたので印象に残っている。

あの子は1人で来てるのかな?
女子小学生に紫は人気だから何とも言えないけど、岸くんが好きなのかな?
もしかしてあの子も整理券が欲しかったんじゃないのかな?
あの電話はお母さんに「整理券がもらえないよ」とか相談してるんじゃないのかな?

時間に追われていたのでそのまま階下に降り続けるも、その間さっきの子のことが気になって仕方がなかった。

しかし今のこのご時世、たとえ同性と言えど迂闊に小学生に声はかけられないのだ……!



3時間後、諸用を終え私はタワレコに戻ってきた。

展示の鑑賞時間は15分。1回あたり何人ずつ割り振られているのかわからないが私の時間は何人か整理券の主不在だったようで、少ない人数で中に入れた。
整理券番号順の入場で、私は13という中途半端な数で最後尾だったけど、キリの良さで言ったらあと2人くらいいたんじゃないのかという気もしなくない。
あの小学生はいなかった。

この回の入場は私以外、2人組の若い女の子ばかり。中学生ペア、高校生ペア、大学生ペア、社会人ペア、一通りいたようにお見受けする。
推しのパネルを前にはしゃぐ若者たちを最後尾から見守っていたけど、皆本当にかわいい。
「展示物には触らないで」という注意喚起を忠実に守りながら推しとのツーショットを友人と撮りあっている姿にほのぼのさせられる。
好きなものを好きと言える、ここは優しい世界だ。

最後尾の私も順が回ってきたのでスマホのカメラを構えた。

最後尾の女が撮った岸くん

どのペアもパネルを独占せず自分たちの撮影が終わったら迅速に次に移動してくれるのは本当に素晴らしい。
ただ、はしゃぐのはいいけれどもう少し周りを見てほしいかな。
私はお一人様かつ自撮り癖もないのでパネルの写真をソロで撮ることしかできないのですけど、はしゃいだお嬢さんたちが時折パネル同士の狭い間隔よりはみ出してくるので、私が今撮影しているそこに影が落ちたり、お嬢さん自身が推しを遮るかたちで見切れたりする。

みんなお行儀良くてマナーがしっかりしてるのはよくわかった!
はしゃぐのは基本的に若さの成せる技なのできっとそのうち落ち着くだろうとは思うけど、これはババアの老婆心だ。
それでももう一歩!
どうかもう一歩だけ引いて周りを見てほしい。

今日は、ユニバーサルミュージックが掲げた渋谷のキンプリ大型広告も撤去されたというニュースがあった。
ファンが多く集まり過ぎ通行の妨げになっていると苦情が入ったり、何か事故が起こってからでは遅いということで引き上げが早まったとのこと。
これに関してはもう仕方ないと思う。
ニュースへのコメントを見ると、規制線は張ってあり写真を撮る人たちも長時間独占したりなどせず速やかに動いていたけれど、圧倒的に集まる人の数が多くてそれらの策が追いついていないという印象を受けた。

twitterでは「撤去されるのは寂しいけど、それだけキンプリが人気ってことだよね!」とポジティブな発言も見受けられたが、それはちょっとまた別のお話だと思う。

自分たちの行動が人に、社会に、どのような影響を与えるか考えなければいけないのは推すファンも推されるアイドルも同じ。
ティアラの皆さんがよく「キンプリちゃんたちはみんな良い子」だとおっしゃってるのをお見かけしますが、それなら私たちファンもまた「良い子」であるべきでは?
良い子の定義は様々でしょうけど、私はキンプリのみんなが年齢相応に元気にはしゃいでるその一方で、同年代の男性以上にいろいろなことを節制しているアイドルとしてのプロ意識の高さこそ、彼らを「良い子」たらしめてると思っている。
私たちファンはどうしたら良い子でいられる?
若きティアラのお嬢さんたちには、それを自分で考えて答えを出して、行動できる大人になってほしいと切に願っています。

大丈夫、あなたたちならなれるよ。

展示の最後にメッセージカードを記入できるコーナーがあったので一つ私もそこに爪痕を残してきた。
時間ギリギリまで皆さんのメッセージを読んでいたけれど、筆跡からもキンプリがいかに幅広く愛されているかがわかる。
私が思っている以上に、子どもの字がたくさんあった。

こんな素敵なアイドルと同じ時代に生まれることができて本当に良かったね。
この子たちみんなが、これからもまっすぐに推し活ライフを楽しめますように。
推しに恥じない素敵な大人になりますように。
おばさんは祈っているよ。

(やっぱりさっきの小学生の女の子に声をかけるべきだったなあ)と改めて後悔した。

この5人でこう言った催しが開かれるのもこれが本当に最後なのだから、この展示も渋谷の巨大広告も広く皆が楽しむことができたなら良いのにね。

最後尾の女が撮ったパネル展示全貌



最後に。
本日タワレコを訪れたところ売場の構成が先週から少し変更されていて、私が生涯かけて推したい通り越してお慕い申し上げ候スピッツと岸くんが奇跡の縦並びしていたので思わずパシャリ。

岸くんと美しい鰭

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