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こどもとあゆむ おとなたち

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★☆★ みんなのこども取材記事 ★☆★ こどもたちにとって希望がもてる社会づくりを目指して、力を尽くす おとなたち。NPOやボランティア団体、企業、行政など、さまざまなフィールド… もっと読む
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記事一覧

子ども・大人・まちが互いに育ちあう「いふくまち保育園」

はじまりは、公民館みたいな写真館から。 にぎやかな幹線道路から一歩入った、街の真ん中の小さな公園。入口には「古小烏(ふるこがらす)こうえん」と手書きされた、かわいい看板がかかり、幼い子どもたちが裸足ではしゃいでいます。お手製のおもちゃや遊具、砂場などで遊ぶ子どもたちのようすはどこか懐かしく、なんだか別世界に入り込んだかのよう。 この古小烏公園に隣接して佇むのが、いふくまち保育園です。 「私たちの保育園は、公園を管理するところから始まったんです」と語るのは、園長の酒井咲帆さ

こどもの生きるチカラを、キャリアづくりから 応援する。「みんなのオフィス」

若者が自分を信じ、充実して生きられるように。 みなさんは、「ジョブカフェ」をご存じですか? これは原則15歳以上35歳未満を対象に就労を支援する施設で、現在46都道府県に設置されています。ジョブカフェでは、カウンセリング、面接の練習、履歴書の書きかた指導から職業紹介までをワンストップで行っており、対象年齢の方はどなたでも無料で利用できます。 今回お話を伺った「みんなのオフィス」代表でキャリアコンサルタント(注)の長谷川さんは、ジョブカフェの相談員として2005年から就労支援

父親の育児参加が、明日を変える。「ファザーリング・ジャパン九州」

父親が家で笑っていると、 こどもはのびのび育っていける。まず、この記事をお読みのお父さんにお尋ねします。普段、わが子とのコミュニケーションに戸惑っていませんか。パートナーである妻と何でも話し合えていますか。 家で、心から笑えていますか。 ファザーリング・ジャパン九州(以下FJQ)は、「笑っている父親を増やす」をミッションに、任意団体からスタートして、2012年にNPO法人となりました。家庭で父親が笑って過ごせるようになるには、家事・育児に主体的に参加する必要がある、というの

親子で通えるフリースクール「福岡てらこや あそび」

こどもと、おとなが、つながりあって “あそび” のある学びが生まれる。たくさんの人を迎え入れられるよう、障子や襖を取り払った広間。畳に座って、同じ目線で語り合える場所。「福岡てらこや あそび」は、こどもやその親たちの居場所を作ろうと、代表の新里美帆(しんざと みほ)さんが幼い頃に暮らしたご実家を開放して始まりました。 “あそび” にこめられた意味は、余白。おとなたちが自らの能力的・時間的余力を持ち寄り、ムリなく協力し合って、こどもと向き合うこと。育児の課題を直線的にとらえ