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史跡・遺跡、神社仏閣巡り

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先祖に関連する史跡・遺跡や神社仏閣を巡る記事をまとめたマガジンです。 更新頻度は1-2回/月程度。 主に愛知県の西三河が多くなります。 歴史や歴史的建造物がお好きな方に。
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2023年11月の記事一覧

【東海道】岡崎二十七曲りを歩く① 岡崎IC付近~岡崎宿・南冠木門(寄り道:法光寺)

はじめに天正十八(1590)年 、家康公の関東移封後、田中吉政公が岡崎城主となり、岡崎城下の整備を進めた。 吉政公は特に農地拡大/改革に力を入れたという。 屋敷(おそらく、家康公らと供に関東に赴いた家臣の館か)の塀は壊し、その跡地を開墾し、広く田畑を確保するようにしたと。 その際も家臣にのみ管理監督を任せず、吉政公自身が農地に出て直接指揮や城下を見て廻ったという。弁当を城から取り寄せ、畦道で昼食を……という旨の記載が『新編 岡崎市史 近世3』に見て取れた。 農地改革とと

【東海道】岡崎二十七曲りを歩く② 岡崎宿・南冠木門~旧)岡崎城下入口付近(曹洞宗 根石寺)

はじめに前回の『岡崎二十七曲り』の始点『岡崎宿 南冠木門』までの記事は以下を参照いただければ幸いだ。 東海道を巡るとともに、それぞれの史跡や神社仏閣の位置関係から新たな視点が見えてくる。 そのお付き合いを今回もしていただきたい。 今回の旅の始点と終点は以下のとおりだ。 今回は「岡崎宿 南冠木門(二十七曲り始点)」から旅を始める 『二十七曲り』の説明が書かれているが、御影石だろうか。 反射してなかなか読み取れない。 「南冠木門」を後にし、片道1車線の道を北上する。

【東海道】岡崎二十七曲りを歩く④ 両町~伝馬町(寄り道:祐傳寺、徳王稲荷、三河別院、円頓寺)

はじめに前々回の記事で、『岡崎二十七曲り』の「旅の目印」”ろ”まで進んだ。 今回はその先へと足を進める。 ”ろ”の目印までの記事は以下を参照いただけると幸いだ。 今回の旅の始点・終点は以下のとおり。 東海道・岡崎宿の宿場町まで歩みを進める。 今回の旅は「旅の目印」”ろ”から始める前回までの「旅の目印」に従って道なりに西に向かう。Googleマップでは近隣の道が『東海道』となっているが、ここは「旅の目印」を優先する。 江戸時代初期には「旅の目印」”ろ”付近以西は岡崎城

【東海道】岡崎二十七曲りを歩く③~寄り道~ 総持尼寺・築山稲荷

はじめに最新情報を入手するためだけに私は『X(旧Twitter)』を利用している。 それでも気になるタグは稀に追う。今年の大河ドラマ『どうする家康』もそのひとつだ。 酷評が多く、今は見てはいないが※1。 ※1 個人的な考え/意見に過ぎないが、私は元々テレビを殆ど観ない。どの媒体も情報を収集する手段のひとつとしか見做していない。集めた情報の中から真偽を判断するのは各人がすること。今回の『どうする家康』は「年号と実際に起きた結果さえ変えなければ、こういったパラレルワールド的な