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【鉄道ネタ】京葉線の快速問題と今後について考える(後編)

(前編はこちら)

前編では今回のダイヤ改正での京葉線の快速問題について述べました。
後編では京葉線の今後について妄想したいと思います。

4. 京葉線の抱える問題と私が勝手に考える将来取るべき処置

4.1 快速停車駅と運行形態の抜本的な見直し

朝日新聞DIGITALより

今回のダイヤ改正で、京葉線内各駅の本数確保とダイヤの運用のしやすさについては良い面ですが、
一方で特急を使わない場合の全体の速達性は損なわれ、
蘇我以南の利用者にとっては嫌がらせ以外の何者でもありません。

先に京葉線には快速停車駅の再検討と運行形態の見直しが必要と述べましたが、
JR東日本は今回のダイヤ改正でそれらに対して快速減便と通勤快速廃止という荒技をとった。
というよりは問題を丸投げしたというか、臭いものに蓋をしたというか。

ここからは知識のない素人の妄想的な意見となります。
まず、現行の快速については、現時点でも途中駅に停まり過ぎな感じがするので廃止にします。
代わりに通勤快速を代わりの快速にします。そこで、これまでの通勤快速の停車駅に海浜幕張と新浦安を追加します。
(舞浜は?という意見もあると思いますが、混雑の平準化のため外しました。
舞浜(ディズニー)利用者の速達性も確保したい場合は武蔵野線の快速運転を復活させてはどうでしょうか。)

そこでのダイヤは各駅停車中心とします。
新しい快速について、まずは日中は毎時2,3本あれば良いかと思います。
また、快速の停車駅では必ず各駅停車と接続ができるようにします。
快速通過駅の利用者は1回乗り換える必要が出てきますが、
快速の速達化とスムーズな緩急接続により所要時間短縮を図ります。

そして、朝夕はまずは元は通勤快速が走っていた場所に快速を当てます。
朝の上りについては新浦安を通過にしても良いかもしれません。
ここから増やすかどうかはダイヤの運用のしやすさを見ながらとなるでしょう。

とにかく、京葉線の快速と通勤快速の停車駅や運用方法については考え直す必要があると思っていましたが、今回の一連ではJR東日本が自分たちのことばかりで、
乗客視点から逃げているようにも個人的には見えます。

4.2 りんかい線直通と複々線化

Wikipediaより、りんかい線70-000形

京葉線の今後を考えるうえで外せない話題は
何といってもりんかい線との直通の話題でしょう。
設備等の物理面ではりんかい線との直通はすぐに行うことはできるが、
運賃計算の問題で話が進んでいない。
りんかい線と直通すれば、お台場へのアクセスはもちろん、渋谷、新宿まで1本で行けるようになる。
また、現在羽田空港アクセス線の計画で、
りんかい線経由で京葉線に乗り入れる話もあり、
りんかい線直通が実現すれば京葉線沿線住民にとっての利便性は大幅に上がるでしょう。

しかし、運賃問題を解決したとしても、
直通を行うには問題があります。
京葉線の市川塩浜から東京方面の先では
武蔵野線が乗り入れてくることもあり、特急、快速、各駅停車と合わせて線路・ダイヤの容量が飽和状態となっています。
そこに、現在のダイヤをどうやってりんかい線直通の列車を入れられる余地をつくるのか。
それとも現在全て東京駅へ向かっている列車の中からりんかい線に振り分けるものを選ぶか。
とりあえず現実的なのは後者かと思われますが、その場合、りんかい線直通にするものをどんな基準で選ぶか。

そこで私が提案したいのが、
市川塩浜〜新木場の複々線化。
現在はコロナの影響で乗客数が減ったため、
実現の可能性はほぼないと思っていますが、
複々線化が実現すれば、ダイヤの飽和状態の問題が解決し、りんかい線直通の列車を受け入れる容量が確保できる。
また、本記事で述べてきた京葉線の速達化の問題に対しても何らかのブレイクスルーをもたらすと思われます。

とりあえずは、今回の京葉線快速問題について、JR東日本と関係自治体の動きを注視したいと思います。
それでは。

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