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災害が起きたら、あなたとペットはどうする?【猫と防災 前編】

今日9月1日は、防災の日。津波、地震、台風……自然災害の多いこの日本に暮らす私たちが、災害に備えて暮らしを見直すいいきっかけになりますよね。

そこで今回は、私たちneco-note編集部と一緒に、猫との暮らしで押さえておきたい防災のポイントを一緒に考えていきましょう。

意外と忘れがちなペットとの防災

そもそも猫は、災害が発生したとき、予想外の行動を取る生き物です。地震が来たからといって机の下に隠れませんし、家が崩れそうだから外に逃げようとは考えません。

なので、日頃から万が一の時に備えておくことがとても大切です。猫と楽しく暮らしながら、災害時の予行練習をしておく。これが、ペット防災のコツと言えます。

災害が起きたら?万が一に備えて準備すべきもの

猫の防災の考え方は、基本的に人間と同様です。必要なものを準備するのはもちろん、災害発生時の混乱したなかで、持ち出す優先度を整理しておくのも大切です。

【優先順位1】猫の命に係るもの

  • フード、水(少なくとも7日分)

  • 療法食、薬(アレルギーや持病などがある場合は特に注意)

  • キャリーケース(持ち出せるサイズのケージでも可)

  • 洗濯ネット、タオル(脱走防止のため)

  • ハーネス、リード(伸びないもの)

  • トイレ用品(使い慣れた猫砂、または使用済猫砂の一部)

【優先順位2】猫や飼い主に関する情報

  • マイクロチップに書き込まれてる情報と証明書類(飼い主の連絡先、緊急連絡先など)

  • 猫の写真(画像データだけでなく、印刷した写真があると便利)

  • 予備情報を記したメモ書き(ワクチン接種や慢性疾患の状況、かかりつけ医など)

【優先順位3】猫グッズ

  • (自分の)匂いのついたおもちゃ

  • 段ボール、ガムテープ、マジック(避難先で隠れる場所をつくるのに便利)

災害時にすぐに持ち出せるよう、上記の用意は人間の防災グッズと同じ場所に、防災バッグなどにまとめておきましょう。

「暮らしながら」の防災

防災は毎日の暮らしの延長線です。例えば、紹介したグッズもただ備蓄しておくだけでは、劣化しいざという時に使えなくなってしまいます。そのため、「ローリングストック」と呼ばれる方法で、循環させていくのがおすすめ。

ローリングストックとは備蓄したものを日常的に消費して、使った分を買い足していく方法です。劣化を防ぐことができますし、混乱のなかでも防災グッズのことを思い出しやすくなります。

また、避難用のキャリーケース(あるいはケージ)を猫に慣れさせておくことも大切です。災害時に猫はパニック状態になるので、捕獲するのはいつも以上に困難です。

そんなとき、慣れているキャリーケースがあればそこに逃げ込んでくることもあります。逃げ込まなくても、そのキャリーケースに警戒心がなければ誘導しやすくなります。


防災と聞くと、どこか自分のことように感じなかったり、難しく感じてしまい考える時間を作りにくいですよね。でもペットのことを本当に愛しているなら、いざという時に備えるのも、飼い主としての愛のかたちだと私たちは思っています。

<執筆=黛>



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