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モフモフくんのこと

モフモフくんは時折、私を見下すような視線をくれる。
それはなでて欲しくないときになでようとしたり、ブラッシングの後のご褒美のおやつが気に入らなかったときの表情だ。
「ただでなでられると思うなよ」
「ササミがあるのはわかっている…しれ者め」
と言ってるような。

私はその表情が見たくて、わざとやる。
そうするとさらに視線が冷たくなる、気がする。

でも、夜、眠れなくてリビングに行くと、ただでなでさせてくれるし、落ち込んでいるといつのまにかベッドにきて、一緒に寝てくれる。
私の足か腕に顎を乗せて。

モフモフくんのお世話係は私だと思っているけど、おそらく私の方がお世話されている。



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