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チーズケーキへの思い

いつかチーズケーキを出したいという思いがネクタイコーヒーとしての活動を始めた間借り時代からずっとあった。

と、言うのも浅煎りのフルーティなコーヒーに合わせる菓子はチーズケーキ以外ないと思っている。
あ、あんみつの記事でコーヒーと合うのは餡子!餡子!と言ってるけれど、ここでは「浅煎りコーヒー」に特化させてもらう。


これはまだ店が見つかる数年も前の話なのだが、鞍馬口にある友人のコーヒー屋、Manaia Coffee & Thingsに行った時のこと。

マナイアがこれまたチーズケーキを出し始めた時くらい?にチーズケーキとラテを注文した。
マナイアでラテをずっと飲みたいと思っていたのだ。
そしたら店主である友人に「ラテにする?チーズケーキなら絶対浅煎りのドリップコーヒーの方が合うと思うけど」と言われた。
ドリップはいつも飲んでるからラテにしたかったんやけど…まぁそう言われるなら…と思ってドリップにしたのだが、実際合わせてみるとたしかに浅煎りドリップとチーズケーキはめちゃくちゃ相性が良くてすごく美味しかった。


その体験をしてから浅煎りのコーヒー屋をするのならチーズケーキを出さなくてはと燃えていた。

間借りの時でも出したかったがその時は客数が少なかったし、チーズケーキを焼くならワンホールになるから余るに決まっていると考えて断念した。

店を始めて間借りの時と比べたらお客さんは格段に多くなった。
夏は焼き菓子の需要がガクッと下がるけど暑い日でも冷蔵庫で冷やして保管するチーズケーキはみんな食べてくれるだろうと思った。

開店ラッシュが終わりだんだんと冬の寒さがなくなって太陽の光が強くなり始めた頃、焼き菓子を求めるお客さんが遠のいた。
暑くなってきたからかなと察した。
それを機に、夏に向けてチーズケーキを焼こう!と試作を始めた。


チーズケーキは正直言ってしまうと原価がかかる。
クリームチーズと生クリームは特に高い。

最初に見つけたレシピはそれらの高価格な材料をふんだんに使ったレシピで、作ってみたらたしかに味はリッチで満足感があったけど計算すると750円はいただかないと利益が出なかった。
それは高すぎる。

それがもしかしたら四条河原町とか北山とかちょっとお高くても大丈夫なような町ならいいかもしれないけど島原は静かで庶民派な町だし(良い意味で!)、日頃から夫は「街の雰囲気にフィットするような良心的な値段で」と話していて、島原に住む人たちのためというところを結構こだわっている。
島原に合うようにもうちょっと安くならないかなとレシピを変えたり安く材料が買えるところを探したり大きさを変えたりあれやこれやと模索した。


その模索を経てできあがったのが今のチーズケーキ。

結局レシピを変えました。
なんかここでどんなものを入れてるのかって言っていいものかなんなのか。
自信がないので伏せときます(笑)

レシピを変えたらなんとか原価が下がった。
自分たちの納得いく味が作れて販売価格も650円。

島原にはちょっと高いかもしれないと思ったけどお客さんの反応が大変良い。
帰り際に美味しかったと言ってくれる方が多いしチーズケーキをリピートしてくれるお客さんも数え切れないほどいる。
普段あまり褒めない菓子のプロ・喫茶碧もいつになく大絶賛してくれたし(笑)これは言うことなしでしょう!と満足いくメニューとなった。

今後もネクタイの定番メニューとして残していくつもりです。


余談ですが、私は壬生の菓子屋・アンフルネさんのチーズケーキが大好物。
なのだが正直お手頃価格すぎて恐ろしいと思っている。
あんな美味しいものをあの値段で……。

ちなみに、チーズケーキを追い抜いてアンフルネさんで1番推してる菓子はフィナンシェです。
正直他のフィナンシェがフィナンシェだとは思えなくなる。
フィナンシェ界、1位。
しかもあんな美味しいものをあの値段で…!?
100個食べれる。激おすすめ。

あー、恋しい。
今度アンフルネ行こう。
(超脱線して終わる)


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