見出し画像

コーヒーバッグ

コーヒーバッグはドリップバッグとはちょっと違う。

ドリップバッグってたしかに手軽やけど正直どこに向かって湯を注いだら良いのか、どのくらいの量の湯を注いだら良いのか昔はわからなかったなぁと思い返す。(いや今でもわからんかも)
手軽!簡単!と言われているものの私は難しいなぁと思ってしまう。

でもコーヒーバッグはティーバッグと同じなので、カップにコーヒーバッグをぽいっと入れたら湯をザブザブいれて放置。
数分後にコーヒーバッグを取り出したら出来上がり。
飲んでみて薄いなと思ったらコーヒーをもうちょっと浸して放置。
濃いなと思ったら湯を足して少し薄めたら良い。

初心者向けでめちゃくちゃ簡単な淹れ方だと思うのでうちではコーヒーバッグを採用した。


とは言え、ティーバッグはもちろんドリップバッグもコーヒーバッグも素材はポリプロピレンである。
要するに私の嫌いなプラスチックです。

プラスチックというのは熱に弱いので例えばティーバッグに熱い湯を注ぐと瞬く間にプラスチックが紅茶の中に溶け出していく。
なのでティーバッグで紅茶を飲むことはあまり体に良くないと言われている。

かと言って、昨今魚を食べただけでプラスチックを体に入れることになるらしいし、人は1年でクレジットカードほどのプラスチックを摂取すると言われている世の中。
これだけ言うけど私も実際のところ茶葉を抽出して茶漉しを使って茶をカップにうつす…なんてめんどくさい時はティーバッグで茶を飲んでしまう。

そんなに気を遣わなくていいかもしれないけど、でもそれは私自身の問題で自分があまり勧めたくないものを人様に販売するってどやねんなので、できるだけうちでは健康なものを提供したいと思っている。


豆だけではなくてコーヒーバッグも売りたいなぁと思ったのが間借りをしていた数年前の話。

どれだけ探してもやはり天然素材を使い、かつ安価なコーヒーバッグはなかなか見つからない。
でも、梱包資材などを販売するオンラインショップで生分解性のプラスチックで作られたコーヒーバッグを見つけた。

プラスチックは微生物が自然界に分解するのに私たちの寿命以上の年月を要するところ、生分解性プラスチックなら数年で分解してくれるらしい。
かと言って生分解性プラスチックが100%善!ではないのだが、プラスチックに比べると自然には優しい=体にも比較的優しいか…?と思って結局それを選んだ。

まぁちょっと高価だが計算すると販売価格はそれほど高くならないので、お客さんの負担が大きくなることはない。


このとき購入したコーヒーバッグはバッグそのもののみの販売だったので、自分でコーヒーを挽いてシーラーで封をした。
別売りの袋を買ってそれに詰めてまたシーラーで封。

このシンプルな工程だったのだが慣れないうちは大変だった。
コーヒー粉が飛んだりシーラーがうまくいかなくてちゃんとくっつかなかったり…
細かい作業に2人でイライラぎゃあぎゃあ言いながら作業した。

名古屋のレストラン・ロカンダオカーダさんに定期的に豆を卸させてもらっているのだが、コーヒーバッグも発注してくださることが多かった。

その時は数十個コーヒーバッグを手で詰めることになるのだが、当時は会社に勤めていたので仕事が終わってからその作業をするのは大変だった。

でも注文をいただくのはとてもありがたいことだった。
ロカンダオカーダさんのお客さんがインスタでコーヒーバッグを発信してくださったり、気に入ってもらえたのかオンラインで豆を買ってくださったりした。
頑張って良かった。

夫も数十個あったら慣れてきたわ〜とか言う始末。

手詰め時代は根気良く頑張ってたなぁと感じる。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?