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集客に悩む

飲食店がオープンすると最初はオープンラッシュでドドっとお客さんが来店し、3ヶ月ほど経つと急にブームが過ぎ去り店は途端に暇になるという話は嫌というほど聞いたし、飲食店開業マニュアルみたいな書籍には必ずと言っていいほど書いてあった。
これをどう乗り越えるかが勝負ってな。


当店もたしかに最初は忙しかった。

1月25日にオープンしてそこからの2月と3月はあんなに厳しい冬だったのにお客さんがわんさか来てくれた。
特に土日のモーニングは毎週忙しくて夫と店内を駆けずり回って、お客さんが引いた正午前後にささっと自分たちのご飯を食べて14時頃から始まるコーナータイムの時間でまた走りまくった。
土日は毎週忙しいと感じていた。


4月になると暖かくなるしやばいぞ。
人がみんな外に出るぞ。
さらに忙しくなる予感がしていた。

そんな時にオーナーさんから当店の建物の補強工事をしたいとお話を受けた。
日にちはこちらに合わせると提案してくださったので、これは4月までには終わらせておこう!暖かくなった方が絶対お客さんが来てくれる!と思って3月中の工事をお願いした。


工事も終わって春の陽気が出てきて、いざ!となった4月。

すごく暇だった。
拍子抜けした。

私は飲食店が暇になる時期は2月と8月、寒さと暑さが厳しい季節だと思ってたので4月のこの過ごしやすい気候の日になぜお客さんが来ないんだろうと不思議だった。


他店の同業者たちにも聞いた話、どこの店も4月は不発だったらしい。
逆に観光地の近くの飲食店は忙しかったそう。

その話をいろいろと聞いて、あぁ、そっか、みんな桜を見に行くんやという考えに至った。
桜スポットがない島原にコーヒー飲みに来ても、飲んだあと次どこ行くよ?ってなるもんな。

てかまず桜がメインだな。
桜見に行ってついでに近くにあるカフェで茶しばこうとなるよな。
その桜が島原にはないんやから当店にお客さんが遠のいたのも仕方ないのか。

こんなことなら建物補強工事、4月にやってもらえばよかったかな〜なんてことまで考えた。


余談ですがTHE京都人である(と自分で思っている)私は桜と観光地のセットなど、若い時に行き尽くした気がするのでもう十分。
逆に人が多すぎて近寄りたくもないとさえ思う。
間違えて東山近辺に入ってしまったら「しまった〜」なんて思う。
贅沢だよな。

今年は店の近くにある小坂公園という私が小学生から使っている公園の桜を見て春を感じました。

あ、あとは出町柳まで行って鴨川沿いの桜を見に行ったな。
京都の桜は鴨川沿いがそこまで混んでいないし大きくて綺麗やし川も心地よいし個人的におすすめなんやけど……ね。


話がそれましたが、4月はさらに新年度、新体制、新生活で疲れている人が多いのではという話も聞いた。
なので休みの日は無理して外に出かけない、ゆっくりするでしょうという考え。

うんうん、4月、仕方ないよね。

とはいえ仕方ないで済ませられないのも店側の現実。
この店のスローさは俗に言う「オープンラッシュが終わったあとの倦怠期」ということから目を逸らさずしっかりと受け止めて、またお客さんにたくさん来てもらえるように魅力ある店作りを頑張っていきたいです。

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