家族が心配してくれる

母の施設のある地域の役所に行った日、長い待ち時間、あっちへ行ってください、こっちへ行ってください、と色んな階の窓口を訪ね周った。

必要な書類を揃えて再度行かなければならないということで「こことここと・・・」と書類に印を付けながら説明してくれる係員さんにお礼を言って、フラフラしながら地下鉄に乗った。

1人では心配だとついてきてくれた主人は待ち時間の長さで疲れ果てている。丁度学校が終わった子ども達から連絡が入り、待ち合わせることになった。

とにかく疲れた。そして喉も乾いて、お腹も空いた・・・ということで皆で相談して店に入る。各々好きな物を注文して「たらいまわしだよ~」とか言いながら食事をした。

最近はあまり食事がとれない。一人前食べられない。まだまだ気持ちの緊張が解けていないせいなのか?どうしてなのかはまだわからないけれど。

食べ終えて主人と下の子は帰宅することに、私と上の子はちょっと街を散策してから帰ることにした。

もうすぐ7時になっちゃう!どうしよう!!と慌てなくてもいい。なんて幸せなんだろう。なんであんなに母に縛られて暮らしていたんだろう。母が家に来た約20年間、母から生活費を貰ったことなんて一度もなかったのに。パートをして収入があった時も、お給料のほとんどをパチンコで使ってしまい、負ければ関係のない私に不機嫌さをぶつけてるという身勝手なこともしていたのに。なんで、私はあんなに母に気を使って暮らしていたんだろう。

母は・・・毒親だったのかな・・・。認知症になったせいもあるだろうけれど、今回の施設入所の理由に私の検査入院だと説明した時、母は私の身体の心配より自分がどれくらいそこに居たらいいのかということばかり気にしていた。自分が一番なのだ。娘の体調よりも自分の食事や暮らしのことばかりで。認知症だから仕方がないのかもしれないけれど。

私の家族は今、隣で心配してくれている主人と子ども達なんだと改めて感じた。

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