夫のおにぎり
エリック・ロメール作品をよく見ている。
フランス映画は耳心地がいいので好きだ。
ロメールが表す奔放な女たちに、イライラしつつも最後まで目が離せなくなってしまうのが不思議。
思わせぶりな態度をとられたり、いいように利用されて振り回される男たちも、なんだかんだで幸せそうだし。
私が見るフランス映画には、ムスッとしたしかめ面の女性が出てくることが多い。
腕を組んでいたりくわえ煙草だったり、基本的に強気な雰囲気で大好きだ。
実際にはどうなんだろうか?
みんなでビアガーデンへ行く。
サウナのような湿度の中で肉を焼いたりするのは、アトラクションのようで楽しかった。
バッセンへ行く。
定期的に棒を振り回したくなる。
正しい持ち方が分からず、どうしても左手にアザができてしまう。
昔ソフトボールをやっていた父にフォームを教えてもらおうと会った時に尋ねてみたら、嬉しそうに照れていた。
こういう形の親孝行もあるんだな、と思う。
最近つくって面白かったもの。
絞り出しクッキーはバターの方が良かったな。
願いは叶わないし、頑張ったって実らない。
神様は見ていないし、悪いことの後には良いことがあるとは限らない。
と、うっすら思いながら生きていきたいのに、つい前のめりに期待してしまう自分の欲深さが嫌だ。
身体の変化に戸惑っている。
うまく付き合っていく術をまだ見出せていない。
夫が握ったおにぎりが無性に食べたくなって、2日連続でお願いした。
それが何かの合図だったのか、これを最後に白米が食べたくなくなってしまった。
私もちょうどいい箱にぴったりハマりたい。
そんで段ボールの匂いを嗅ぎながら眠りたい。