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枯れて

思いが枯れそうになる時、思い出すものがあって

その枯れ果てたものを守り続けて、僕はまた腐ってく

新しいものに縋れたら、いいななんて思うけど、新しいものから縋ってもらえることなんてないから

僕はまた腐っていくよ、ずっと腐ってしまうよ

新しいものなんて、腐りたい人のためにあるんじゃないのと

新しいってなんだろうって、考える時間が、もうすでに枯れ果てた土地を見つめるようで、また腐っていくよ

緑がたくさんあった日のことを思い出すけれど

それは紛れもない過去で、今は枯葉もない土地だ

それを悲しみととるか、新しい芽を生む土地ができたと思うかでも変わるけれど

僕は枯れる方を選んだ

全てが枯れ果てる時なんてないのだから

枯れ果てた時のことなんて、考えたこともなかった

全てが枯れ果てる時、それは僕がいなくなる時

でも僕はまだここにいる、だから枯れ果てないんだ

新しいものに縋りつこうとするけれど、新しいものは先に進んでいくから、僕は枯れていくの

枯れた先に何があるのかわからない、それは死後の世界

だからわからないんだ、枯れ果てることその全てが

だから枯れたって思う前に、つぼみに水をやってみよう

太陽は当たるし、土があるし、とりあえずそれに恵みを植えてみようと思う

そうして、また枯れていくきっかけづくりが始まるらしい

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