「リモートの限界を突破せよ」 2020年8月未来予想イベント(のらえもん)

こんにちは、マンションブロガーのらえもんです。

フリーランスでITコンサルのケビン松永氏と共催している「近未来予想図サロン」では、毎月一回テーマを決めて自由にブレストを楽しむ未来予想イベントを行っております。今回出したテーマはこちらです。

8月のテーマ「リモートの限界を突破せよ」 

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【お題】
みなさん、在宅ワークしてますか?作業は進んでますか?
私も在宅勤務サイコー!と最初は思っていたのですが、コミュニケーションコストがバカ高くなりました。オンライン会議ばっかりやっても消耗しますしね。人が一箇所に集まる意味って、見知った顔とノンバーバルコミュニケーションを取ることによって仕事を円滑に進められることにあるんだなぁとオフィスの価値を再認識しました。

しかし、コロナワクチンができるまでの遅滞戦術として、当分の間在宅ワークは推奨されるはずです。大手に限らずベンチャー企業もオフィスの縮小は規定路線のようです。
(代わりに移動機関や外食、観光が終わっているんですが)

そうなると、どうなるんでしょうか。
・新人教育どうするんや
・ホウレンソウどこにいったんや
・職場異動があっても顔合わせなしじゃチームビルディングできなくね?
・こうボヤになりそうな火種を事前にみつけられんやん
・サボってるやつをどう叱咤激励する?
・現状にとどまるならともかく、新しいこと考えられなくね?
みたいな事が問題として上がるわけです。

その他にも、
・また、大学生はこの春からずっとリモート授業、夢を持って上京したのに友だちもできないし孤独、帰省したいのに帰るのも憚られるとか
・合コンや職場恋愛、ジムでの出会いなど偶然を伴うフィジカルな出会いが減少して、将来の婚姻数が心配
・これから都心ビル床の需要が激減したらどうなるの?
など、将来を憂う状態が続いています。

今回は「リモートワーク」に限定するではなく、もっとざっくり「リモート」とします。
リモートの限界、課題があぶり出された世の中に対して、
・現状リモートに足りないのはなにか?
・リモートの問題、限界、課題を突破するには?
という近未来予想投稿を、お気軽に投稿してください!

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リモートワークと限定すると投稿の幅が狭まってしまいそうなので、「リモート」としました。毎回お題を考えるのですが、近未来予想図サロンのみなさまは、あまり限定せずに幅広くしても様々なアイデアをいただけるんじゃないか、そう思ったのです。

やっぱり出るわ出るわ。

この未来予想イベント、一番楽しんでいるのは、結局サロン主の私とケビンさんだと思うんですよね。最近会社でブレストしてます?ブレストしてもアンテナが高い人達とすると、生産性が非常に高まるんですよね。

なお、ケビンさんが取り上げたトピックと今回のMVPについては、こちらを御覧ください。

なお私は、ケビンさんが取り上げていただいた、ヒロキさんの「VRによる吊り橋効果コミュニケーションお見合い」に投票したのですが、「都丸紗也華ちゃんとVRで仲を深めたい、でもVRだけじゃなくて感触も欲しくなっちゃいますよね〜」というおっさんのお手本のようなクソレスをかまして大変申し訳ありません!

今回のイベントでも、沢山の投稿があったのですが、私がこれは!と思った投稿をピックアップしてご紹介させていただきます。

はい【龍之介】くん、早かった。彼の投稿は毎度面白い。

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【リモートに足りないモノは「明確な境界線の存在の打破」である】

リモート、だいぶ浸透してきて、勿論良いところも沢山あるわけです。ただ問題点も与件の通り沢山見えてきてる。

この問題点の内、ざっくりと半分はマインドセットの問題の様な気がします。「リモートだからやり難い」を引きずって、頑張れば出来ることもやろうとしない。

まあそんな人間は駆逐されていく世の中ですから切り捨てましょう。ここにいる皆様はそうでは無いでしょうから、今日はマインドセットを超えた問題点を2つ挙げます。これはどちらも、現実とリモートとの境界線の問題と思料します。

①デバイス上の問題

現状殆どのリモートのやり取りは画面越しか音声越しでは無いでしょうか。これだと体験としてはどこまで行っても2次元で、我々の生きている3次元とは相入れません。リッチな表現に限界があります。本能的な世界と隔たりがある。
従って我々の感覚は2次元に入る時に「リモートオン」になり、また3次元に戻る際に「リモートオフ」になる。これはいけません。

スターウォーズなんかでは、会議をテーブルでぐるっと囲んで、何人かはホログラムで参加しているけど、まるでそこにいるかの様に見えるシーンがあるでしょう?あれこそリッチな体験です。勿論人だけでなく、扱う題材もそうです。
つまり、デバイス上の限界があり(もしくは限界突破手法が普及していない)、リモートとリアルに境界が発生しているという考えです。

スターウォーズみたくホログラムは勿論、MRやVRの世界のお話。ここが変わるまでは、リモートには超えられない壁があるし、これを超えるとリモートでの世界完結により一歩近づくことでしょう。

②ソフトウェア上の問題

リモートでのやり取りの大半は「スタート」と「エンド」があります。リモートツールソフトウェアを立ち上げ、相手と接続し、ヨーイドンで始まる。「それでは終わりましょう」で接続を切る。これは人間が生活する基本的体験に必ず紐付く「予兆」「移り変り」「余韻」という概念に相反します。

日はいきなり昇らないし沈まない。ご飯には後味がある。ウトウトしながら眠りにつく。出会って3秒でセックスなんてAVの世界です。たいていはドキドキしながら身体を重ね、終わったらピロートーク、これをしないと女からダメ出しを喰らいます。話が逸れました。
仕事だってそうです。相手を送り迎えする、オフィス内の何気ないきっかけから会話が始まる、ちょっと逸れてるのは承知ですが例えば通勤時間だってそうなのかもしれません。

これらが無い出来事は本能的な拒否反応がある訳です。際たるものは例えば突然死。心の準備も出来ないしその分引きずる、メンタルをやられる。

で、今のリモートはこれなんです。突然始まって突然終わる。仕事の打ち合わせもそう。リモート飲みも「じゃあね」と言ってボタンを押した瞬間全てが終わる。これは良くない。やっぱりリモートとそうでない世界に境界線がキチンと存在してしまっている訳です。

で、これはソフトウェアの問題であり限界です。プライバシーを守りながらシームレスに繋がる体験はまだちゃんとしたソリューションがない。まずはXRやバーチャル空間の様な緩衝材が良いのかもしれません。リモートの世界にいきなり出入りするのではなく、ワンクッション置く。

そうすることで本能的な感覚とリモートの融和性をつくりながら、隙間が埋まることで境界線を不透明にしていくことができるのかなと。

その先にはもっとあるのかもしれませんが僕の想像力には及びません。恐らくここに対するアプローチは、他の皆様からの投稿でいくつか出てくるのでしょう。

以上、リモートの問題の本質って何?を考えた時に浮かんだ2つの境界線についてのお話でした。

リモートの限界突破というよりも、論点整理のような投稿でしたが、非常に示唆に富んでいますね。彼の言語化能力−先々月MVPをとった「徴教制」もそうですが−は非常に卓越していて、リモートに感じる違和感を、

「予兆」「移り変り」「余韻」

が無いからだ、と喝破している。すばらしい。

リモートワークが究極に進化したときの姿は、私もスターウォーズの世界だろうなぁと思ってまして、これがやはり一番良い。銀河皇帝も説教する時は必ず自分の姿を見せますからね。画面越しだと詰めるのは大変なんですよ。

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私もですね、先日会社の若手に「リモートワークに入る前に化粧とかするの?」と聞いたら、「絶対しないです、なんならパジャマ。会議は画面オフです」と言ってたので、内心、「あーこいつは9時始業時点からバリバリできないタイプだなー」と思ってました。
なお私は30分前から髭を剃り、髪の毛を整え、人前に出られる格好をしてからリモートで勤務開始を宣言します。オールドタイプの人間なのでこうしてセルフ予兆作らないと仕事脳に移り変わらないから。

通勤時間ゼロ、生産性にはあまり良くないんだと思います。
スターウォーズのように、バーチャルオフィス空間があるといいのかもですね、そこに出勤して、議論する。VRゴーグルは疲れるので、別のなにかできないかなー。

【五木】さんから別の角度でトンデモない提案がされました。

【バーチャルベイビーとリモートお父さん】

リモートの限界を突破せよ、というお題に対して、前に「バーチャルベイビー」という概念をVtuberたちが冗談半分で話していた内容を思い出し、思考実験みたいなことを楽しんでいたのですが、結局それが頭から離れず…かなり倫理観ぶっとんでいて、かつ問いかけメインのものになってしまいました。
該当の動画です↓
https://www.youtube.com/embed/wPYT3ac2zXQ

動画で話されている内容は、かなりだらしないがVtuberとしては成功している女性が、子供をどう産んで育てるか?ということに対して、優秀な人の精子をもらって人工受精で子供を産み、投げ銭やFANBOXのようなサービスを使って、ファンに課金してもらって、その額ごとにファンは子供にパパと呼んでもらえるという風にすればいい、というものでした。

雑談時に冗談として出た話なので、突っ込みどころしか無いようなものでしたし、そのままではファンの居るような女性しか対象でなくなってしまうので狭すぎるのですが、私自身は素直に面白いと思いました。

お父さんという存在をリモート化してしまう。
子供を遠隔化するのではなく、子供が主体でお父さんを遠隔化する。
肉体的な意味だけではなく、血のつながりも遠隔化。

女性側がバ美肉すれば、容姿関係なくファンを集める可能性を持てる。
実際アイドルや二次元にお金をかけているような人たちがやっていることはそういうことだとも思いますし、母親や子供が複数人に頼ることができることはメリットにもなり得る。

もちろん、女性でもリモートお父さんになれる。

ということで、動画で話されている内容はあくまで一例として、更に掘り下げて以下のようなことを考えました。

・そもそも子供を授かるのに恋愛が必要なのか?
・リモートで出会いや恋愛機会が減るのであれば、それ自体が無かったとしても子供ができて育てられるようにすれば良いのでは?
・家族的なものが今の家族制度に縛られる必要があるのか?

恋愛して、結婚して、子供ができて、育てて、ということができる人はそれに越したことはないと思います。

ただ、今後、本当にリモートが中心となり、出会いや恋愛ができる人口が減り、少子化が進むのであれば、それ抜きでも生命が回るような仕組みを作ればいいのでは、ということです。
その一つの案として、動画にあるようなバーチャルベイビーとリモートお父さんの方向はありだな、と思ったわけです。

ちなみに、バーチャルベイビーはVtuberの因幡はねる氏が特許?を取るそうです。
よろしければ元動画見てみてください。昔のニコ生みたいなノリが好きな方は楽しめるかもです。

動画見ましたけど、わちゃわちゃ感がすごい…おじさん全部見るの少し苦痛だった。でも、こういうアイデアいいですね。ネット越しの投げ銭によるふわっとした父子関係。Vtuberなら歳を取らない。太いおじさんを何人か捕まえられるなら、こういうのも成り立つのかも。

もしかして、実際の子どもすらいらないのかもしれない。Vtuberならそれができるし、分身して各家庭に自分とのバーチャルベイビーを育てることすら可能なのかもしれない。

「フィジカルな出会いがない」ってのを問題提起してみたけど、「フィジカルな出会いなんてもういらないじゃん」って真正面から斬られた感じがします。

お盆でメンタルの充電されたという【おきち】さんからはこんな軽めの提案がされました。

リモートの限界を突破するということで考えてみました。
お気軽バージョンです。

【地域マイクロ業務への従事】
リモートで自分の住んでいる地域にフォーカスが当たっている気がしています。
例えば、週数時間をそういった時間にあて、
・地域行政の業務を行う
・地域に住む人相互の仕事を助ける
・それらを所属会社もしくは自分に還元する
もちろん地域内の業務も多くはリモートですが、顔が見え、住む足元が見えという事でいつもとは違うコラボレーションが生まれるかもしれません。
引いてはミクロな時間を使えることで日本の総付加価値が上昇することも想定されます。

地域の担い手がいねーーーーー!!!ってのが日本各地で話題になっているんですけど、昔みたいに9時5時のようなサラリーマンは消滅したいま、自営業の人じゃないと地域の担い手になりえない…と思っていたところでこのリモート大推進時代ですよ。

都心から郊外へ、と言われていますけど、むしろ「都心から地元へ」という流れもあっていいのではないかと。そして通勤に当てていた時間を地元に還元する。住む場所って単に帰る場所ではなくて、その地域に貢献してこそ、愛着が湧くってもんですからね。

私?
いや、のらえもんブログは東京湾岸エリアに貢献していますから!ゆるして!

ということで、近未来予想図サロンの8月イベント報告でした。

安倍首相の健康状態が気になる今日このごろですが、本当にこの先どうなっちゃうんでしょうね。これにオリンピックの中止まで重なって日本全体の気分が落ち込んで…となったら、本当に恐慌がおきかねない。ギリギリなところにいるんだなと思います。さて今月も、みなさんがんばって生き残りましょう。

個性的な発想を持つメンバーたちと、ガチの未来予想ブレストだけでなく、ちょっと表に出せない情報をクローズドな場所で語って意見もらいたい人、人生迷路に迷ってアドバイス欲しい人、のらえもんファン、ケビンファンな皆様、加入お待ちしております!

ぜひサロン紹介動画をご覧ください


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