バード、ほんの一瞬のシカゴ
「出ていけ」
18歳ですでに立派にドラッグまみれになっていたチャーリー・パーカー(以下、バード)は、ハーラン・レナードのバンドを解雇され無職に。麻薬常用、仕事はすっぽかす、そんなバードに母親のアディは愛想をつかし、「出ていけ」と宣言。我慢ならないバードは妻に当たり散らし、家は混乱と不和の極みに。実はバードは41年にNYに進出する前に、39年にも一瞬だけ行っていますが、これはその初回の話。そんな訳でこの初回のNY行きは音楽的欲求というよりも、「家にいられなくなった」いう方が近