2023 グッドデザイン受賞|気仙沼湾横断橋
東日本大震災からの復興のリーディングプロジェクトとして国土交通省が中心となって三陸沿岸道路の整備が行われました。気仙沼湾横断橋は、三陸沿岸道路が気仙沼湾を横断する所に架かる橋梁です。大日本ダイヤコンサルタントは、全長1,344 mの気仙沼湾横断橋のうち、海上部680 mの斜張橋の設計を担当しました。
審査委員の評価
(評価コメント)
東日本大震災の後に三陸沿岸地域の復興を担うリーディングプロジェクトとして事業化された橋梁プロジェクトである。橋梁の完成によって、気仙沼をつなぐ新たな二つのゲートが創り出された。一つは象徴的な主塔形状による気仙沼の東西地域をつなぐ陸のゲートであり、もう一つは支間300mの橋桁による気仙沼湾の南北方向をつなぐ海のゲートである。三陸の豊かな海と島を背景に、凛と佇む橋梁の姿に地域を守りつなごうとする強い意志を感じるのは評者だけではあるまい。陸と海つなぐ気仙沼の象徴として、地元市民に長く愛される橋となることを願ってやまない。