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使いやすく進化した「マルチコプターを利用した橋梁点検システム」 M300RTK-i

市販機体を利用することにより誰もが容易に操縦、運用できる点検システムに進化

橋梁保全の研究と実践を積み重ねて社会資本整備に貢献してきた「大日本コンサルタント株式会社」と、産業分野にドローンを軸としたソリューションを構築展開する「株式会社FLIGHTS」は、2021年10月に点検支援技術性能カタログに「無人航空機(マルチコプター)を利用した橋梁点検画像取得装置 M300RTK-i」を登録しました。

両社は、これまで川田テクノロジーズ株式会社と開発したマルチコプター「マルコ」に関して「操縦技術認定講習会」や「ドローンを利用した橋梁点検講習会」で協力してきましたが、株式会社FLIGHTSが開発した自動操縦、自動画像取得アプリと、取得画像の精度管理アプリを利用して画像取得を行う「M300RTK-i」を「マルコ」に置き換えた運用を進めてまいります。


DJI JAPAN 株式会社(東京都港区、代表取締役:呉 韜)の技術協力のもと、同社の最新型産業用ドローンである「Matrice 300 RTK」と同社製のフルサイズセンサーカメラである「DJI ZenmuseP1」を使用した橋梁点検ソリューションを国土交通省「点検支援技術性能カタログ」に「無人航空機(マルチコプター)を利用した橋梁点検画像取得装置 M300RTK-i」として登録いたしました。

その後、2022年4月より運用受託サービスを開始し、多くの橋梁点検の現場で利用されるとともに、従来技術との比較対象として、採用を検討いただいてまいりました。また、技術紹介の場として実際の点検現場を利用したり、様々の講習会の場をお借りしてデモ飛行や画像取得及び画像処理技術の説明を行ってまいりました。

この度、自動操縦、自動画像取得アプリ、取得画像の精度管理アプリのそれぞれにおいて精度向上を図り、さらに完成度を高めての運用を開始しました。「点検支援技術性能カタログ」登録時に比べて、現場での作業効率が向上し、高い品質の画像を取得し、画像合成・損傷検出における効率化を実現することが可能となりました。これを機に、点検支援技術として「M300RTK-i」を主として利用いただく方針とした次第です。

今後は、受託運用サービスだけでなく、各種のアプリケーションとこの技術全体の利用方法を習得いただいて、各事業者で運用いただく「内製支援サービス」も進めてまいります。橋梁点検の一つの手法として検討、活用いただけるよう努力してまいります。