『オー!マイ・ゴースト』見たよ。

引きのある投稿タイトルも思い浮かばないので、見たよ。としか言えない。もともと旬の映画でもないから、まあいいか。

『オー!マイ・ゴースト』
あらすじはっ
心停止して蘇生されてから幽霊が見えるようになった。

ちょうどいい。
まあまあおもしろいくらい。
軽妙ととるか、重みがないととるか。
私はリッキー・ジャーヴェイスが好きなので楽しく見た。
ちょっと不思議に思えたのは、主人公のキャラクター造形。コミュニケーション嫌いで友達がいなくて、卑屈。でもいざ、必要となれば難なくコミュニケートできるし、ユーモアセンス抜群。
それでも、矛盾とかチグハグした感じはしない。卑屈なだけに皮肉成分多めのジョークセンス。これはジャーヴェイス本人の芸風によるものだろうか。

そして、ラブストーリーとして、そのユーモアセンスの相性がいいということで関係の進展を描けていて良かった。

それに、主人公が今までを改心して人のために動くってのもベタだけど、こういうのが見たくて映画見てるって感じがする。
その成長過程があまり劇的ではないのも味わい深い。同僚の歯医者が、安っぽい自己啓発ポスターとか家族のためとかそいうふつーにがんばってる人の頑張りで、主人公が目覚めるってがよかった。

にしても、結局あのライバルポジションの人物は悪人ではなかったってことなんだろうか。性格じゃなくてユーモアセンスの不一致ってのが焦点になるのも珍しい。

文芸における同じ好みほど、美しい友情の礎として確実なものはない。

── P・G・ウッドハウス『スープの中のストリキニーネ』

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