『ミッドナイト・ランナー』見たよ。

そもそも、駄文を投稿しているのは、面白いこと言わないとユーモア鬼に食べられてしまうっていう妄想から逃れて、肩の荷を軽くして動画投稿などを頑張ろうってことから始めたはず。

しかし、モラルライセンシングという言葉がある。ダイエット中など運動したから甘いもの食べてもいいだろうとか、行動規範が上下してしまうやつ。

そんな感じで、この行動のためのはずの行動で、なんか満足感を得てしまっている気がする。

まずいですよこれは。

ミッドナイトランナー
まっとうにおもしろすぎてあまり言う事がない。生粋の書き物好きならどんなことでもすらすら、主題が出てくるのかなって想像するけども。

これはなー、高評価されるだけのことはある傑作エンターテインメントですよ。

あらすじっ
警察学校で頑張ってて、一時外出中に誘拐事件を目撃。助けなきゃ

あらすじの分の面白さがちゃんとある。他のヘヴィな韓国映画よりは、韓ドラ、エンタメ寄りのポップな雰囲気がある。警察学校でのてんやわんやはコメディ基調。けれど、誘拐事件の中身は結構エグめ。その分、逼迫感がましエンタメ度合いも増すと言うもの。

ただ、私の好みとしては、タイトル通りに一晩の出来事に集約してくれてたら、もっとタイトに面白くなったのかなって思った。
事件の重たさは、警察になる覚悟がふわふわしていた主人公たちに深みを与えるために必須だとは思うけど、終わり方として、被害者があんまり無傷でもないのがあまりすっきりしない要素かな。

結構特徴的だと思ったところ。主人公たちのバックボーンがあまり描かれない。キャラクター性の説得力で話をグイグイ進めていくところが、地肩の強さを見せれられた感じ。
ダメ映画での、描かれていないとまんま余白が真っ白に見えるのとは好対照で、描かれなくても彩度が失われない人物像が素晴らしかった。

うん、面白かった。

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