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なんか妖怪?

私には行きたい場所がある
調布にある鬼太郎茶屋である。
調布は漫画家の水木しげるが住んだ所で、
それと深大寺のそばが名物なんだそうだ。
私はそれを雑誌で見たんだが、鬼太郎茶屋の「一反もめんサンデー」というのが(食べてみたい!)と思わせるルックスで私の心をわしづかみにした。
何の事はない普通のソフトクリームをのっけたサンデーに寒天らしきもので出来た一反もめんがのっているのだ。
妖怪とサンデーの合せ技ですよ!
私の好きな物がいっぺんに!
これ、これ…食べたい〜。鬼太郎茶屋行きたい!と思った。
しかし、私にとって調布など気軽に行ける場所ではないからして憧れだけにとどまるかもしれん。
それで仕方ないから図書館で「水木しげるの妖怪地図」というのを借りてきた。
日本全国の妖怪が載っている素晴らしい本である。水木しげるの絵がまたすごい。
まず私は秋田のなまはげに釘付けになってしまった。だってあなた、なまはげは「生剥」という字を書くんですって。
何か怖いじゃないですか。
「生」を「剥ぐ」って生皮を剥ぐとか生爪を剥ぐとか連想してしまう。
生剥なまはげは「ナモミコはげたか、はげたかよ」「包丁研げたか、遂げたかよ」「小豆こ煮えたか、煮えたかよ」などと言うのだそうだ。なんだそれは。
それは、包丁を使ってナモミを剥ぎ、小豆を煮たのをつけて食うぞ、という意味だそうだ。生剥なまはげは人を喰う気満々なんですね。ちなみにナモミというのは長い間火にあたっているとできる痣=火班の事。
ナモミを剥ぎ、小豆を煮たのをつけて喰ってしまうぞという脅しだ。
働かずに火にあたっている怠け者を戒める鬼。それが生剥なまはげ
私の実家も掘りごたつで、おきをいけて暖をとるのだが熱い熾にあたると足にナモミができる。毎日掘りごたつにあたるとナモミは春まで消えない。
東北ではヒカタと呼ぶ所もあるそうだ。
うちの地方ではそれの呼び名もなく、
模様ができたとか火にあたると出来るやつとか言っていた。
それじゃあ、生剥なまはげに真っ先にナモミを剥がれて小豆を塗られて喰われてしまうかもしれない。やばい。

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