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埋もれてごらんよ。

もうね、手の甲が寒冷蕁麻疹で真っ赤です。

窓の外はアイスブルーの空。今日もいい天気。
昨日も気持ちよく晴れていたので、放射冷却の置き土産。
朝晩は一桁代の気温になった。

もうすぐ白い悪魔がやって来る。
ヤツが来たらエアコンぽっちでは過ごせない。
灯油のFFストーブを稼働しないと。
あの暖かさがどれほどわたしを幸せにすることか。

化石燃料のパワフルさは雪国暮らしの希望。
(わが家は憧れの薪ストーブを使える環境ではない)
SDGsを提唱する方々には申し訳ないけど、
今冬の節電を呼びかける国にも申し訳ないけど、
(ストーブは電気で稼働する)
ストーブつけないと凍死しちゃうレベル。

朝起きると、玄関の向こうに雪の壁。
ゴミ出しするにも、車を出すにも、まずは雪かき。
一面の雪原に一心不乱に道を切り開き、汗だくになり、
ようやく通れるようになった一時間後には、
また埋もれる…。

確かに、一面の銀世界は感動的だ。
確かに、音が消える世界は神秘的だ。
確かに、雪の結晶は美しい。

だけど、積もった雪は、
1立方メートルで500キロから1トンあるという。
さらさらのスノーパウダーと水分を含んだ綿雪では
全然重さが違うし、降り積もって圧された雪もまた違う。
除雪車が残した固くて重い雪を持ってみたまえ。

全国一律に言われても困ることがたくさんある。
ここにはここの苦労も事情もあるわけで。
それは全国各地で違って当たり前なわけで。

吹雪の中を全身雪まみれになって歩いて帰って来て、
暖房をつけられなかったらどうしよう。
雪片付けで全身汗びっしょりになって冷えた体を
お風呂で温められなかったらどうしよう。

ひと冬ここで、雪に埋もれてごらんなさいませ。




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