一分で話せない「一分で話せ」vol.1

はじめまして。Nです。
今まで淡々と読んできた著書やブログ、動画などなど僕の興味のある分野について、せっかくなので自分の脳内でまとめたアウトプットとして本noteに投稿していくことにしました。どうぞよろしくお願いします。

前置きはこのくらいにしてさっそく本題。
本日はこの本について。

僕がここ数年ずっと抱えていた「自分の本意を相手にどうやったら完璧に伝えられるだろう」という課題を持ちながら生活している中でふとkindleレコメンドの1冊に目が行ったものが、この著書である(レコメンド能力すごい)。徐に購入しさっそく読み始め早々に読破した。どう考えても名作であったためここからは本書の内容とともに僕の意見を交えながら記載していく。(あくまで本書の内容等にも触れるため、内容を知りたくない方々はここまでに。)

1.はじめに


伝え上手と伝え下手の根本的な差は何か。伝え下手の話し方は以下のような形が多い印象があります。
「昨日○○があってさ、でも本社では○○していて、だから僕はこうしたいとおもったんだけど、実は明日△△になる予定で・・・」

ん~~。こうなる気持ちもすごいわかる。言いたいことがどんどんと出てきてありのままに話している感じ。全部話そうとしているので羅列的でストーリーや事実と思いの違いも判らない。ここで大事なのは話したいことの
何が大事なのか
どうしたら相手に伝わるのか


きちんと考えること ——

そもそも圧倒的情報社会になってきたこのご時世で、自分以外の相手の話なんて80%は聞いていません。少し長いと退屈だ、眠い、早く終わってほしい、、、自分のことを考え始めて内容なんて入ってきません。
でも、実はそれが当然だと思うべきなんです。どうやっても自分のことを100%わかってくれることなんて不可能です。バックグラウンドも多種多様で良い・悪いは正確に伝わっているかどうかはまた別問題です。そこで
「みんな人の話を聞いていない」という大前提のもとにプレゼンしたい話を組み立てることにすべきなのです。


2.伝えるために考えておくべきこと


では実際に仕事においての話。仕事の多くはチームで行うものが多いと思います。チームタスクにおいて重要なのはコミュニケーション力です。これは言わずもがなだと思いますが、疎かになりがちな局面もあります。うまくいけば3人力、4人力となっていきますが機能しなければ「一人でやったほうがはええじゃん」。なんてことになりがちです。
チームの力を最大限にするには自分の主張をしっかりと伝え、理解してもらい、動いてもらう力(これをプレゼン力とする)が必要です。本書で特に共感できたのはこの部分。プレゼン力とは人前で発表するスキルでも、話すスキルでもなく人に動いてもらう力のことです。
でも聞き手の多くは8割話を聞いていないし、理解もしていない。そんな相手にどう伝えればいいのかを考えたときにこの答えが出てきます。

1分で話せる世に話を組み立て、伝える——。

この一言の裏にはこんな意味合いがあります。
「1分でまとまらない話は、結局何時間かけて話しても伝わらない」
逆に言えば
「どんな話でも『1分』で伝えきることができる」

・・・確かに。特に忙しい人達にはだらだらと話すよりは1分でバシッといったほうが聞いてくれる確率は早いはずです。
人に伝えたいことがある場合まず自分自身が何のために自分がやろうとしているか?何のために伝えたいのか?を明確にして話すことが重要です。自身の準備ができて初めて「聞き手を動かすことができる」のです。自身が望む場所にいない相手を「相手を動かす」ことによって達成する。そのためのプレゼン力。上司に言われたからプレゼンする、自分の言いたいことを全部ぶつけるだけではいい結果は得られません、「相手を動かす」ことからすべては始まります。


3.伝えるための基本事項

全項目でも伝えたようにまず大事なのは「相手をどう動かせるか」。これのカギとなるのは「誰に」話をするか。プレゼンには必ず聞く相手がいてその対象がそれぞれ
・どんな立場にいるか
・どんなことに興味があるか
・どんなことをプレゼンに求めているか
・専門的な要素はどれくらい理解できるか
・何をどんな風に言うとネガティブにとらえるか

を考えているかどうか、自身で考えてみます。
たとえば業績を伸ばしていきたい社長に向けたプレゼンで、数値ではなく内部的なシステムの話ばかりしたらどれだけ良いシステムの話ができても結果として何も良いプレゼンだとはとらえてくれないでしょう。このように聞く相手が「イメージしやすい」落としどころを見つけていくのは大事な作業となります。

 また多くのプレゼンの場合「理解してもらう」だけがゴールではありません。その先にある「行動」が伴ってゴールに向かうはずです。以下の二つの例をご覧ください。
A「営業部と連動して、より欠品に対して迅速に対応できるシステムを開発したいのです」
B「営業部と連動して、より欠品に対して迅速に対応できるシステムを開発したいのです。つきましては、営業部長の△さんに部長からもお話ししていただけませんか。」

…どちらがスピーディかは明白だと思います。「何のためのプレゼンか」「聞き手のイメージ」が固まった後に考えるべきは「ゴールは何か」です。このプレゼンを通して聞き手に「反対、賛成の意思表示が欲しいのか」「賛成してくれればいいのか」「聞き手が行わなければならない行動があるのか」といった「聞き手の行動を明確に」伝え、決めることが重要となります。プレゼンのそもそものゴールは「理解してもらう」ことではなく「理解したうえで、どうしてほしいか」であり、これを必ず考えなければなりません。


4. 1分で伝える -左脳が理解するロジックをつくる-

A「この商品はお客さんが絶賛していました。販売店も受注に前向きです。実際に数字も上がっています。」
B「この商品は増産すべきではないでしょうか。」

うまく伝えられない人にあるあるなのは「てっぺんのないピラミッド」になっているという事例です。「Aさんもいいと言っていた」「お得意さんも喜んでいて…」「実際に数字も上がっています」


……で?

このように結論を求められていないプレゼンは文字にすると歴然ですが、意外となってしまいがちなものです。ロジカルシンキングにおいて基本となる「話には結論と根拠があり、その結論を一番上に、根拠をその下に並べたもの(ピラミッドストラクチャと呼ばれていますね)」こちらは根拠は複数あるものが多く一般的に以下のような形をしています。

主張と結論

「Aがよかった」「数字が上がっている」などの事例やデータをいくら重ねていても相手はこのデータや事実から何を読み取ればいいのか全く分かりません。だから「で?」になってしまいます。
 逆に言えばこのピラミッドがしっかり組めれば、話が長くなったり伝わらなかったりすることはなくなります。

「これが結論です」
「理由はAでBでCだからです」
「わかった、了解」

これだけで済むようになります。
ロジカルに考えるー。と書くと難しそうですが、そんなことはないです。意味がつながっていればロジカル、たったそれだけで十分です。

ここでふと、日本人はなぜ結論を出すのが苦手なんだろうと考えたとき、その答えとして「結論を明確にすることで、その結論に反対の立場をとる人が傷つかないだろうかと考えたり、自身がないところを突っ込まれるのが嫌だから、ちょっとぼやかしておこう」と考える人が多いのではないでしょうか。正直これは余計な考えですよね。ちょっとぼやかしておくとか、余計なことを考えるせいで賛成か反対かがはっきりとせずにうやむやになってしまうほうがもったいないです。しっかりと結論をだす。それが「考える」ことだと思います。


…と、ここまで解説してきましたが、圧倒的に思うのが
伝えたいことが多すぎる
という点。ここからは少し要点に絞ってお伝えしていこうと思います。
ということでvol2へ続く。。









私の常日頃の生活をベースに、皆さんの役に立てたり、探しているものを紹介できたらと思っています。今後もよろしくお願いします!