一分で話せない「一分で話せ」vol.2

こんにちは、Nです。
前回のnoteに引き続きvol.2を書きました。
(随分と遅くなりました…。)

5.1分で動いてもらう

長々と説明されるパターンと明確な一言、「超一言」で伝えられるパターン、どちらの方が伝わりやすいでしょうか。
営業活動でいいプレゼンと好印象な姿勢から「いい提案だね」と言われてもその先の契約に結びつかない、といったことはよく起こりうる現象だと思います。おそらく、世の中そんなものです。前回のnoteでも触れているように人は他人の言うことなんて80%は聞いていません。では、具体的に相手に行動してもらうにはどうしらいいのか。それは、
自分の伝えたいことを、一言のキーワードで表す
です。
政策がうまく行っているかどうかはおいておいて、東京都知事である小池百合子氏はこの超一言を重要視するケースが多いです。
(三密、この夏は特別な夏、E.g...)
一流のプレゼンの場、集会などではブラッシュアップし研ぎ澄まされた提案や発表が山積みとなります。その中で大きな差となってくる意外な盲点がこの超一言です。キャッチーで、わかりやすい。小学生でも理解できるこんなことが重要だったりするのです。

6.伝え方のパターンを知ってもらおう

実際のプレゼンでよく使われているフレームワーク2点を掲げます。それは
SDSPREP
です。

SDS:Summary(まとめ)-Details(詳細)-Summary

Point(主張)-Reason(根拠)-Example(例示)-Point

これらは要するに主張と根拠のピラミッドをバックグラウンドに持っていると考えられます。このフレームワークを使うとプレゼンが力強く説得力を持つといわれています。要はピラミッドのまとめの部分を強調しながら言えばいいということです。SDSを例にとると、冒頭、最後のまとめには最も伝えたい一言や自分の考えを述べる。間に挟む詳細の部分で、しっかりと根拠のある例を用いて結論を導き、それらを具体的に提示すること。そうすることでぐっと説得力を増すことができます。

こうしたプレゼンのパターンには多くの例があります。よく、スタートアップが新しい革新的なプレゼンをする際などは
Problem(問題)-Change(変化)-Solution(解決)-Future(未来)
この形にすると良いといわれています。(実際に多くのスタートアップのプレゼンはこのような形になっている気がします。)

7.実践編

実際にプレゼンをするとなったときに、やはり一番重要となるものは「思い」です。例えば「いや、これから説明しようとすることは正直あまり自身がありません。ですが、仕事なので、プレゼンしろと上川言われたのでプレゼンします」といってプレゼンが始まったときには聞き手はどんな顔をしてそのプレゼンを聞けばいいのでしょうか。プレゼンをするということは何かを伝えたいという目的があってすることです。ですから、やっぱりやるからには「自分の存在をかける」くらいのつもりで聞き手に伝えなければならないのではないでしょうか。自分の存在をかけて、ということが難しいようでしたら、少なくとも「これから伝えようとしていることは自分が一番詳しいし、自分はそのコンテンツに一番自信を持っているし、一番好きだ」くらいの強い思いを持ち、その思いを聞き手にぶつけるということは不可欠です。

なぜ、それが必要かというと、そうしないと「聞き手が動かない」からです。人間は基本的に変化を嫌がる性質を持っています。プレゼンを行う側は進みたいゴールが見えていますが、聞き手にはまだそのゴールは見えていません。その聞き手を促し、同調させ、ともに動いてもらう(動かしていく)ことは簡単なことではありません。あなたが心の底から強く思うことを情熱をもって自分の存在をかけて語るからこそ、聞き手にその意思が伝わり共鳴していくのではないでしょうか。難しいし、厳しいがそこまで思えない人には思いがこもっていないプレゼンによって相手が動くレベルの仕事にしかならないということです。

相手を動かすためにできることをすべてやりましょう。相手の好みの動向を探ったり、興味の持つポイントを検索していく。かっこいい、カッコ悪いなんて仕事に必要でしょうか。プライドを持って仕事ができなかったのとプライドを捨ててでも仕事をやりきった双方を比べた時にどちらになりたいかは明白だと思います。そのための時間は惜しむべきではありません。

最後に所感

ここまで、ざっくりと本書のインパクトを食らった部分をまとめてきましたが(だいぶ割愛しており、ぜひご自身でご一読していただきたいと思いますが)やはり重要なのは自分自身の考え・思いを強く持つことだと思います。
この本の内容の中のものを無意識のうちにできている著名人の方はたくさんいらっしゃると思います。その方々はみんなこの本を読んだからできているわけではなく、自分が強く願うものを持っている、そしてそれを実行に移すまでの行動力を兼ね備えているのだと思います。だから聞き手に伝えるときは全力投球をしてくるし、本気で聞き手を巻き込もうとする。そう言った意志の強さに聞き手も動かされるのだと思います。

たかだか一本のプレゼンだから、と楽にラフに適当に行っていると必ずその”抜き癖”が体に染みついて、さぼっていくことになります。
このご時世、やったもん勝ちです。心行くまで自分の思いをぶつけて、語らいあっていきましょう。

少し長くなりましたが、本書の紹介はこれにておしまい。
また次のおすすめでお会いしましょう。

では。

私の常日頃の生活をベースに、皆さんの役に立てたり、探しているものを紹介できたらと思っています。今後もよろしくお願いします!